そろそろ今回のダイエット法をまとめようとしていた矢先、「芸人がChatGPTを使って3ヶ月で体重を20kg落とした」というニュースのヘッドラインが目に留まった。気になって読んでみると、3ヶ月間ChatGPTの指示を忠実に守り抜いたのだという。なるほど、いかにも痩せそうな話である。
最近は「AIで痩せる」のが流行っているのかと思いKindleで検索してみると、確かにそのようなタイトルが多数ヒットした。偶然かもしれないが、「3ヶ月で体重20kg減」というキャッチコピーも複数見受けられる。世間のAIブームとダイエットへの関心が合わさった生まれべくして生まれた発想と結果だ。
ここで自分自身を顧みる。果たして、私はGemini(AI)の力で痩せたのだろうか。今年2月のダイエット開始から、Geminiの言うことを守ってきたから痩せることができたのだろうか。
いや、それは違う。私の場合、Geminiにはあくまでジャーナルの編集を手伝ってもらったに過ぎない。具体的には、日々の生活で実践したこと(16時間断食、糖質制限、マイナスカロリーの維持、筋トレ、杖道など)を記録し、そのフィードバックを繰り返しながら、今後の方向性を確認するパートナーとして活用していたのだ。すべてのカロリーを完璧に記録していたわけではない。それでも、ダイエットは成功できた。
では、仮に私がGeminiの指示通りにダイエットを実践していたら、痩せられたのだろうか。答えは「もちろん痩せられた」である。いや、それどころか実際の体重減少ペースよりもさらに急峻に落ち、もっと早く目標体重に達していたはずだ。
ならば、私の実践した方法は、AIの指導の下で痩せる方法と比較して劣っているのだろうか。その答えはイエスでもあり、ノーでもある。
なるべく早く、無駄なく体重減少を目指すのであれば、AIの指示に従う方法が良いだろう。AIは私の知り得ない最適なメソッドをネット上から探し出し、教え諭してくれるはずだ。実際に経験したわけではないので想像でしかないが(違っていたらすみません。後日訂正します。)、恐らくその通りに実践すれば体重は確実に落ちていく。
では、ノーとは何か。それは「目標体重を達成した後も、私はGeminiの指示に従い続けられるのか」という問題である。おそらく、目標を達成し満足感を得た後は、自らの赴くままに振る舞い、間違いなくリバウンドしていくだろう(違っていたらすみません。後日訂正します。)。
実際、目標達成まで「あと50g」に迫った夜、私はビュッフェに誘われた。AIであれば、間違いなく「断れ」と指示しただろう。しかし、私は行った。大切な仲間と人生を楽しむことこそが、人間の当たり前の姿だからだ。一時的に体重は増えたが、その後数日で再び下降カーブに戻るという「データに基づいた確信」があった。これは、無機質な計算しかできないAIには絶対に出せない回答だ。
「ダイエット開始時の私は、もう過去の私なのだ」と思い込んでしまうことこそが、リバウンドへの危険な近道である。私たちは、ダイエット開始時も、目標達成時も、そして達成後も、ずっと連続した「私」なのだ。
この「自己の連続性」において、自分の方向性さえ正しければ、ダイエットをスタートしているその時ですら、もうダイエットは成功したのと同じなのである。あとは結果が追いつくだけの話だ。
AIにすべてを委ねるのではなく、AIをパートナーとして活用しつつ、自分自身の本質と向き合い続けること。それこそが、リバウンドを防ぎ、真の健康的な体型を維持するための唯一無二の法則である。



コメント