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藿香正気散と藿朴夏苓湯の狭間——AIで深掘りした理論から外来の現実へ

漢方医学

春の思索:藿香正気散を日常処方へ取り入れる壁

今年は藿香正気散についての考察・検討期間が長かった。

ここ数年、春になると藿香正気散への興味がわいていたのである。年によってその度合いと調べ具合は異なる。あるときは単に配薬を調べるだけであった。配薬から病機・治方を調べ、経方医学の図式で表現してみる。あるいは、藿朴夏苓湯がこの方剤の加減方であると知り、実践に取り入れようと試みる。

しかし、そのいずれも日常の処方に取り入れるには不十分であった。

AI時代の漢方学習:理論の深掘りと立ちはだかる袋小路

今年は『温病縦横』から藿香正気散の名を拾い上げた。そこから「正気散加減」というものを真剣に見直したのである。AI、特にNotebookLMの助けにより、知識の上では飛躍的な伸びを見せた。そこで、藿香正気散、正気散加減、藿朴夏苓湯に共通する配薬や、病機による加減と方意の特徴を知ろうと考えた。

共通の配薬は判明した。藿香、厚朴、茯苓である。だが、これら自体に何の意味があるのか。考察はそこまでであった。それ以上、話が前へ進まない。

中焦湿熱証の「湿重於熱」に対する正気散加減、藿香正気散、藿朴夏苓湯は、きっちりと理論的な加減が可能かと考えていたが、結局は袋小路に入り、まとめることができなかった。

ここが潮時である。一ヶ月以上悩んだ。次回からは考察期間を一週間に区切ることにしよう。

地方外来のリアルと、偉大なる師匠の背中

結論として、藿香正気散と藿朴夏苓湯。特に後者は、これまで9年間この地で外来診療を行ってきた経験上、どうしても必要性が高そうである。

そもそも、中焦湿熱による発熱患者は漢方外来には来ない。ましてや、湿重於熱の患者など来やしないのである。

結局のところ、師匠の外来の真似に終わりそうであり、いささか悔しい思いである。

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