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「さもありなん」の症例報告

漢方医学

先日、痺れだ痹症だと色々と書いた。 そういえば他に、黄耆桂枝五物湯の方意を使った症例はないものかと、手持ちの資料を探していた。

すると、『漢方の臨床』2024年5月号(p.71)に目が止まった。「足のむずむず症候群」、恐らくレストレスレッグス症候群(RLS)の症例報告だ。 ああ、さもありなん。

実は私にも、漢方でレストレスレッグス症候群を治した自験例がある。 その時用いたのは「桂枝加芍薬湯加黄耆」であった。 構成を見れば分かるが、これは黄耆桂枝五物湯に甘草を加えたもの(かつ芍薬が増量されたもの)とほぼ同義だ。 今回の雑誌の症例(黄耆桂枝五物湯)は、芍薬と桂皮の量を等量にしている。私の処方よりも、より原方に近い形と言える。

なるほど。 痺れのみならず、こうした感覚異常にもこの方意は使えるのだと、改めて腑に落ちた。お前、万能か?

 

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