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日中の頻尿の解釈にピットフォール

漢方医学

 頻尿は外来において日常的な症状と言える。特に男性は年齢を重ねると前立腺も肥大してきて、排尿回数も増加する。

現代医学では感染性尿路感染に関しては抗菌剤を用いることが多い。当たり前すぎる話だ。そしてもし感染性がない場合過活動膀胱の括りで西洋医学では良い薬が処方可能だ。良い時代になった。

(感染性がないとして)お年を召した方の夜間頻尿に関しては腎虚がメインとなる。八味丸や牛車腎気丸を処方することが多い。これらはとても切れ味が良い。

その一方で「過活動膀胱」の薬を処方されていても日中の頻尿に関して解決出来ずに悩まれている患者さんは、実は少なくない。

先日たまたま中学雑誌を開いて自分の知識にピットフォールがあることに気付かされた。

>日中の頻尿が激しいため肝気虚による条達失調で魂(陽ノ気)が暴れて昼間の尿開閉が失調している(以下略)

(臓腑から考える排尿障害 渡邊善一郎 中医臨床 東洋学術出版社 2025年3月号p16)

また肝気虚?確かにオドオドビクビクの肝気虚ならばあり得るかもという発想は以前からあった。しかひ、肝気虚で魂を制することができない。そしてその魂とは、素問を引用し、

>「肝は魂を宿す」(中略)、肝気虚は魂(昼の鬼)を制御できない病態になる(引用同上)

というのだ。

素問を後日見直す(現時点ではこれが正しいと仮定して論を進めていく)。

肝の条達失調は尿開閉失調に至ったということだ。

そして治療については、黄耆を補肝気の主薬(引用同上)として黄耆建中湯などを挙げている(引用同上)。

起肝湯などは生薬処方が必要だが、黄耆が入っていて補肝を妨げないものならば確かにエキス剤でも処方可能だ。これはいい話を聞いた。

また頻尿だけではなく日中の条達失調が原因と思しき症状に関してはもっと掘り下げると応用が効きそうだ。

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