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先送り0(ゼロ)を読んで

バレットジャーナル

「先送り0(ゼロ)―「今日もできなかった」から抜け出す[1日3分!]最強時間術  jMatsuzaki , 佐々木 正悟   形式: Kindle版」の感想を述べたい。

実はこの本、単にタスクシュートのマニュアル、宣伝本だと思って読み始めた。

確かにTaskChute Cloudの作成者の著作だから。それに冒頭ではタスクシュートの発案者として紹介されていたことからもそう思い込むのは当然といえる。

ところが実際にはそんな枠には収まらない内容であった。

アプリはTaskChute Cloudでなくても何でもいいよ、というスタンスは私を強く引きつけた。アプリを使わない代わりストップウォッチやiPhoneのスクリーンタイムなどの代替案の提示があった。それだけこの方法の肝は記録であると理解出来た。

結局タスクシュートを6月16日より再開した(この当時は当該アプリは不使用)。

再開、というのはそれまでタスクシュートに対する、今思えば理解の浅さから来る誤解により何度も挫折していたからだ。

それが本書を読んでスムーズに入り込めた。

そういう意味では宣伝本と言えるかも知れない。

そしていつの間にか今日この日まで継続している。

書籍をポチッたとき、上記のようにひねくれた思い込みがあったものの、先送りを解決したい焦りがあった。実はお恥ずかしいことにまさに先送りの只中のTodoを抱えていた。

それはどんな先送りか。

講演会発表準備だ。

私は講演会が好きだ。

場数も限りないほど踏んでいる。

だから講演会のパワポや原稿を準備するのは人一倍好きだった。

しかし、コロナ禍でとんと人前で話す機会がなくなっていた。

YouTubeで定期的にアップしていた一人講演会も何だか辞めていた。

そんな中講演会の依頼があった。

依頼があったのは実を言うと去年末だ。

普段の私なら講演会の依頼があるとすぐに二週間くらいで6割程度の完成度のスライドを作り上げる。

あとはゆっくりと当日までブラッシュアップするのが常だった。

それが今回ほとんど進められずにいた。

その最初の「6割程度の完成度」が、できないのだ。

テーマが自由に近いことでつかみ所がないことも原因としてあったろう。

その講演で言いたいこと、言えることは確かにいっぱいある。

でもまとまらなかったのだ。

こんなはずはない、と自らを奮い立たすもほとんど筆が進まない。

まるで一昔前の自分、素人のような悩みを抱えていた。

それでも容赦なく刻一刻と近づく講演会の期日。

何とかせねばと思っていた矢先、本書と出会ったのだ。

本の内容は素晴らしかった。

単なるTaskChute Cloudよいしょ本とはかけ離れていた。

著者の挫折とそこからの立ち直りの過程を赤裸々に書き連ねてあった。

というのも、タスクシュートの上級実践者がタスク管理できずに経営が傾くなんて話私ならば書くのはムリだ。

でも著者はしっかりとそれを分析している。

ちゃんと書いている、ということは当然大きく乗り越えた状態に今はある。

素晴らしい、の一言だ。

著者はそこから這い出るためにタスクシュートの本質を深掘りして練り直したというのが私の解釈である。

結局いかに今この瞬間にフォーカスを当てて生きるかが鍵なのであろう。

タスクシュート開始時はバレットジャーナルに書き込み、ストップウォッチで時間を測ることから始めた。

バレットジャーナルに日次レビューや生活評価を書込んでいる。

そうやってタスクシュートを実践していたら欲しい機能はTaskChute Cloudに収斂されていることに気付いた。

よって今ではTaskChute Cloud(無料版ですみません)を楽しく活用させてもらっている。

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