【外感天行】小陽旦湯

外感天行即ち外感病である。

外感病の一部は傷寒論にも採用され、残存している。

まずは小陽旦湯の条文から。

治天行發熱，自汗出而惡風，鼻鳴乾嘔者方。

桂枝三兩芍藥三兩生姜二兩，切甘草炙，二兩大棗十二枚

右味，以水七升，煮取三升，溫服一升，服已，即啜熱稀粥飯一器，以助藥力，稍令汗出，不可大汗流漓，汗則病不除也、取瘥止。若不汗出可隨服之。日三服。若加飴一升，為正陽旦湯

天行發熱

外感の発熱

自汗出而惡風

汗をかき、悪風

鼻鳴乾嘔者方

鼻汁、吐き気がある者

まさにまるっきり桂枝湯そのものである。

桂枝湯は六病位でいうと太陽中風。傷寒論では脈証、汗の出方、寒気の程度を詳しく解説している。粥を一緒に食べさせる当たりはまさにそのままである。

方意は経方医学を参照頂くとする。

参考まで傷寒論の桂枝湯の該当条文を挙げる。

傷寒論第12条　太陽中風，陽浮而陰弱，陽浮者，熱自発，陰弱者，汗自出，嗇嗇悪寒，淅淅悪風，翕翕発熱，鼻鳴乾嘔者，桂枝湯主之。