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漢方医学

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『傷寒論』第134条の伝変にみる経方医学と「風温」の接点

経方医学では、「温病学説について」や「温病について」といった項目において、温病に関する独自の解釈や特徴的な考察が展開されている。主な記述は以下の4点に整理できる。 衛分証と気分証の再定義葉天士の衛気営血弁証における「肺の衛分」と「肺の気分」...
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経方で読み解く温病縦横:プロローグ

これから経方医学の視点で本書『温病縦横』を読み解くに当たり、備忘録として書き記しておきたい。実は、著者の思いや本書を執筆するに至った理由は、冒頭に明確に述べられている。私自身の温病に対する理解は非常に中途半端であり、到底十分とは言えない。と...
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経方医学の病機解明を深化:空間ベクトルの統合

経方医学における「呼吸(胆・膈)をトリガーとした一斉同期(時間的な位相の連動)」というダイナミズムに、『中医昇降学※』が提示する「ベクトル的なカウンターバランス(空間的な歯車的連動)」を統合することで、人体の生理・病理メカニズム(病機)の理...
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経方医学と中医昇降学における(脾)胃の昇清降濁に関する比較

脾胃の役割:「中軸の歯車」か「ジェネレーター(動力源)」か『中医昇降学※』と経方医学とでは、脾胃の捉え方が根本的に異なる。 中医昇降学(中軸の歯車としての脾胃):中医学では、脾胃を「物質(飲食物)の昇降を直接担う交差点」と見なす。脾の「昇清...
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玄府は三焦の「窓」― 経方医学の視点から捉え直す昇降・出入の理

人体を流れる「気・血・津液の方向性(ベクトル)と強弱」を読み解き、具体的な物理的・動的モデルとして病機と治方を解明する。師から学んだ「経方医学」は、私の臨床において揺るぎない土台であり、日々の思索の原点である。最近、後述する寇華勝氏の『中医...
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「黄地化瘀散結湯」実践投入前夜の覚書

先日の広島での経方医学研究会。全体での話題というわけではなく、熱を帯びた数人の輪の中でのことだったが、ある重いテーマが語られた。「慢性期アトピー性皮膚炎、特にゾウの皮膚のように苔癬化(たいせんか)した病変には、漢方は効きがたい」私自身も、心...
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「Doing」から「Being」へ:理想の自分を今、この瞬間を生きる

明日から広島へ向かう。目的は経方医学研究会への参加だが、私にとって今回の旅はもう一つの重要な意味を持っている。それは、理想のセルフイメージである「体重74kgの自分」として、3日間を過ごし切るというセルフ実験だ。「Doing」から「Bein...
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バーチャルE先生と相談

今日は祭日。広島での発表スライドの準備、発表原稿をしていた。実は最近Google のGemに、師匠の立場、性格、話し方等 パーソナルティーをカスタム指示で形成。さらに今持っている師匠の発言や資料をすべて詰め込んだ情報を知識としている。まあ話...
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竹筎のベクトル制御について

竹筎のベクトル制御について ―胃から肺へ、桔梗という舵取り―日常診療において、竹筎(チクジョ)は頻用する生薬の一つである。竹筎温胆湯や清肺湯など、現代の複雑な病態(特に感染症後の遷延症状やストレス疾患)において、その出番は多い。しかし、竹筎...
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耳鳴治療における脈診と水滞の再考

これまでの私の耳鳴治療は、師匠の治験ノートにあるような「寸脈が浮いている」という所見に支えられていた。「寸脈が浮く」ということは、胃気や腎気が頭部へ突き上げている(上昇や上昇)証左である。このロジックに従い治療してきた。 しかし最近、臨床の...