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心下即痞、心下則痞を詳らかにする

漢方医学

 小青竜湯で頭痛が治せるのは心下の有水気が関連があるのではないかと考え、心下の病機を見直すこととした。今回は心下即痞、心下則痞である。

それぞれ結局腹診としては心下痞と変わらない。即や則はたんに時間的な経過であろう。

以下の二条文に記述がある。

婦人雑病脈証

心下即痞

(7)婦人吐涎沫,医反下之,心下即痞,当先治其吐涎沫,小青竜湯主之;涎沫止,乃治痞,瀉心湯主之。

心下に飲がたまっているのに瀉下した。それよって痞が発生してきた。

腹満寒疝宿食病脈証

(8)夫痩人繞臍痛,必有風冷,穀気不行,而反下之,其気必衝,不衝者,心下則痞也。

臍をめぐりて痛む病は陰寒が旺盛で引き起こされる。これに対する誤下で心下痞が出現してきた(東西医学による金匱要略 南山堂 曽野維喜著p214)。

マクロでみると、心下痞は誤発汗も誤下も心下がエンプティ、空虚な状態なのであろう。

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