以前ベンチプレスのフォームを誤まり、幾度も左肩を痛めてきた。
どうしても超えられない重さがあった。
そこを超えようとすると、左肩が痛む。
痛まない程度に重量を下げてまた始める。
まるで賽の河原だ。
それはl00kg!なんて華々しい重さではなく、もっとずっと低い。
長く筋トレしているのにと、悔しくて何度か筋トレやめようとした。
自分には向かないのだと。
しかしその度ごとに一週間も経たず、体調を壊してしまう。
それに体が前屈みに曲っていくのだ。
幾分筋トレは、大正解ではなくても、私の体調を支えてくれているのだ。
だからまるで苦い薬を飲むように筋トレを続けている。
最近左肩は痛む。当分三角筋前部は鍛えられないな、と思う。
原因は、よく分からない。
しかしだ。
痛いな、と思いながらも押し上げるダンベルの重量は変わらず微増してきている。
「超えられない重さ」はいつの間にか超えてしまった。
それに、フォームを少し間違えると途端にぎっと左肩に痛みが走る。
やばいとフォームをチェックして大胸筋に重さを載せ直す。
左肩はまるで、フォームをチェックするコーチになっている。
面白いなとつくづく思う。
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