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Scrapboxを通して漢方医が気づいた知識の構造と底知れぬ可能性

情報管理

  Scrapboxで情報を整理していくと、実はいったん絶望したのだった。

以前のエピソードで触れたくなかった気づき。

  なんと知っていることが少ないことか。10項目もない。勿論正確さを担保するため幾分参考書籍から引用して追加した内容もある。しかし、それでも整理するとこれだけ。確かに患者さんに使用する場合ならこれだけでいい。

一方、リンクで広がる知識の広がりは驚かされる。

以下は参苓白朮散で蓮肉に注目してノートを作り、色々まとめた内容だ。

注:あくまで私が処方するときのコツ。誰かにご教授申し挙げる内容ではなくて私自身が密かに覚えておく内容。有名な本草と内容が違うと言われても困ります。

この例から説明させて頂くと、連肉に興味を持ちリンクすると参苓白朮散と同様の効果がある啓脾湯だけでなく清心蓮子飲とつながったのだ。実を言うと清心蓮子飲は頻尿の薬だ。この中で蓮肉が使われていることを思い出した。確かに以前ちょこっとまとめたっけ。

このように他の方剤で違う症状に使われる配薬を見てはっとした。蓮肉の役割が閃いたのだ。

改めて蓮肉の働きについて、気づきについてノートを作り、分かったことを纏めた。結果蓮肉について深く理解することがでた。かつひとつのノートとして情報量としては小さいのだ(それでいてアトミックノートとしてはさらに分解して小さくする余地がある)。

知識の構造とは恐らくこういうものなのだ。

ノートが増えたらリンクしてまた同様のひらめきが来る可能性がある。

今日半日で1週間分くらいの作業をした気がする。

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