80歳代の女性。
内科外来(この日のDr.おぐりん家)では慢性疾患の定期処方をしていた。
愁訴がやや多目の方であった。
その度事に漢方エキス剤でではあるが、症状を抑えてきた。
今回頻尿症状と浮腫みが強くなったとのことで検査希望。
頻尿については当院泌尿器科(専門医)を受診するという。
症状は穏やかでは無くひどいときには30分でトイレに駆け込むという。
そこで採血と沈渣含めた尿検査をオーダーした。
しばらくして泌尿器科受診後、内科受診となった。
そこで、患者さんから衝撃的な一言を頂くことになる。
患者(か):さっき泌尿器科でみてもらった。
Dr.おぐりん家(ど):それは良かったですね。どうでした?
か:何ともないと。だから薬は出なかった。
ど:え?でも頻尿症状はあるのですよね?
か:はい。でも(処方)でなかった。
ど:なら、私が何か漢方処方しましょうか。
か:いや、何ともないといわれたので、薬はいらない。
でも症状あるのですよね?
いや、…
短い間この内容を繰り返し、最後はDr.おぐりん家が折れた。
だいたい、漢方を無理強いなんかする気は無い。
症状があっても薬は要らない。
今日は専門医の言葉の魔力を知った日であった。
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