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JAK阻害剤は専門医しか使わないのか

漢方医学

 先日の医局会でのこと。

オルミエントというJAK阻害剤の医局説明会。私が薬局科長に願い依頼して開催した。

中等症以上のアトピー性皮膚炎に使うつもりで聴講した。

漢方医として、少なくないアトピー性皮膚炎治療治験を持つ私として、敗北と思って良い。しかし私なんか負けてもいい。患者さんが良くなってくれれば。そもそも西洋医学的治療では治らなかったアトピー性皮膚炎の患者さんを受け入れて治療してきた。相当重症な方も寛解に導いてきた自負がある。しかしどうしても治療に難渋してしまう方たちがいる。

あれやこれやと漢方を駆使してもどうしても反応してくれない。以前近畿にいた時は入院して改善点を見つけて再度外来フォローをしてきた。しかし今の病院ではそれは望めない。

治療に難渋している間もそんな患者さんの人生は過ぎ去っていく。私の漢方治療の向上を待ってられない。私は漢方治療のこだわりを捨てて、オルミエント治療の提案を検討したのだった。

医局会の医師の質問があった。

その薬、(アトピー性皮膚炎治療なら)専門医しか使わないですよね、と。すると担当者はそうだと答えた。

一瞬私はそうか、一般内科医は使わないならば取り入れてはダメかと躊躇した。しかし次の瞬間いや私がそんな重症の患者さんたちを治しているのだと逆に奮い立った。

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