前回に引き続き、14個目の輔行訣のバージョンの日本語意訳を覚え書きとしてここに記す。全14バージョンある。
輔行訣」劉祥之による手書き写本(1998年6月5日)
この手書き写本は、長さ約17.0cm、幅約12.5cmで、横書きです。表紙を含めて55ページあり、各ページには18行、各行には13〜15文字が書かれています。
これは、威県蘇留寨村の劉祥之が1998年6月5日に書き写したものです。原本は、王春堂が張大昌が整理した手稿をもとに書き写したもので、劉祥之によると、王春堂の写本は長さ約15.0cm、幅約12.0cmで、縦書きでした。
この写本は「輔行訣五臓用藥法要」という書名で、その下に「後:高山流水知音在吾□陽,逸響新聲絶調復傳塵世」という言葉が添えられています。内容は、孫伯果氏の写本とわずかに類似しています。
この写本の主な特徴は2つあります。1つ目は、かつて張南の別集本を使って校訂された点です(ただし、校訂内容は「五大補湯」に限定され、「五労五方」は含まれていません)。2つ目は、写本の最後に「草木藥補瀉方表」や「外感天行病方小結」などの新しい内容が追加されている点です。劉祥之氏によると、これらの編集内容はすべて王春堂の原本に由来するものであり、彼自身が手を加えたものではないそうです。
コメント:王春堂氏とは何者か。もし王春堂氏の内容が信用足るものならば書き加えよう。
以上14つは時期が確定している輔行訣バージョンである。次回は、時期、時間不確定版輔行訣シリーズをみてみる。
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