共通していることは、続発原発問わず胆気虚であること。
大きな違いは大補肝湯と小補肝湯の違いは胃気低下の有無である。胃気がノーマルな小補肝湯におていては胆気不足のみである。だから肝気を含め他の臓腑の気は明らかな不足はない。ただ気の条達は充分でなく行気ができない状態である。よって症状の主座としては膈不利である。胃気はほぼ正常であり、膈不利を治そうと鼓舞した結果上逆する。胃気が膈不利故に膈から上に上がれず腎に降りて上衝が出現する。熱を帯び膈から心へ伝播する。
これに対して大補肝湯では胃気が低下している。胃気不守で胃気上逆する。乾嘔まで出現する。胃気が腎気に降りず腎気不足になり上衝する。胃気が低下しているので心包に熱は伝播されず夢も見ない。気虚が全身に来ていて起きることも出来ない。
以上小補肝湯大補肝湯の違いについてでした。
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