何年も前から顔手足のむくみが気になる、70歳代女性が他院から紹介されて受診。
丁寧な紹介状には防風通聖散を処方したとの記録があった。ああ、なるほど。肥満と言えばそうかもしれない。
惜しむらくはその時は多忙の内科外来。漢方外来では、少なくとも初診は時間をかけて診察する。内科外来ではその時間の確保は現実的に非常に困難である。
そこで、短い問診のみで薬を処方した。どうやら口渇と尿不利が明らかだった。つまり、喉は渇き水分は取るんだけど、それに見合うほどの尿は出ていないという自覚症状がある、ということだった。
なら、五苓散か。
五苓散エキス剤を7日間処方し、漢方外来にて東洋医学的な初診の診察を行うこととした。
なんと、顔つきが変わっていた。浮腫が取れている。本人がそのようにおっしゃっているのと同時に私にもそう見えた。
ふくらはぎ周囲のラップのようなきらめきをともなう浮腫も消えかかっていた。
私がすごいのではない。相変わらず五苓散がすごいのだ。そしてこの薬に合った人がたまたまこの方だったというだけである。
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