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漢方医学

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第75回日本東洋医学会学術総会2日目

2日目は企業ブースで懐かしい方たちと楽しく談笑できた。ツムラの私を経方医学の世界に陥れたMRさんとも再開して懐かしい話と今後の話をいっぱいした。懐かしい経方医学で交流した先生方とも再開できた。一息入れてふと外を見た。ここは京王プラザホテル4...
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茯苓四逆湯による煩躁治療

煩躁は確かに存在する。しかし患者さんの症状からそれが煩躁していると捕らえるのは、意外と難しい。胸がもやもやする症状から焦燥感に駆られる症状まで様々だ。実はなんでも煩躁と結びついてしまうので、本当にそうかと悩むのだ。私の外来において外来におけ...
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下痢で少陰病薬を使ったことがない

下痢症の漢方薬は最近では啓脾湯や五苓散のエキス剤くらいであまり使っていない。内科外来ではミヤBM細粒やイリボー、コロネルなどを処方することが多い。ロペミンは避ける。あるいは絶食して点滴時にはCVを入れて高カロリー輸液で対応してしまう。勿論そ...
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夏版感冒薬香葛湯ってどうよ

傷寒論が出典の漢方方剤において、風邪薬のメインは悪寒を伴う風邪である。例えば風邪の引き始めに飲む感冒薬で有名な葛根湯も悪寒を伴うことが条件。風邪の引き始めで悪寒を伴わない風邪ってあるのか?それは温病である。最初から悪寒がない、あるいは少ない...
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胃苓湯は何故芍薬を加えるのか

胃苓湯は平胃散と五苓散の合剤に芍薬を加えた配薬である。平胃散は陳皮、甘草、生姜、大棗、厚朴、蒼朮。五苓散は桂皮、茯苓、白朮、猪苓、沢瀉である。蒼朮、白朮がやや共通。散剤であることが共通である。これに芍薬を加えて、湯液にすると胃苓湯になる。適...
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平胃散の厚朴は自由だ

平胃散(へいいさん)は、中国の宋代(960~1279年)に編纂された『太平恵民和剤局方』(たいへいけいみんわざいきょくほう)を出典とする漢方処方である。名前の由来は、定かではないが胃の機能を平らかにする(調える)という意味を持っているのだそ...
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肝の発揚作用を経方医学で解釈

先日のApplePencil活用、具体的なアノテーションでたまたま紹介した「肝の発揚作用」についてなかなか味がある話題まで辿れたのでせっかくだから紹介する。実は「肝の発揚作用」という言い方を聞いたことがなかった。不勉強だ。柴胡6gで昇提作用...
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【漢方医学】エビデンスが成り立ちにくい理由

(リライトです)漢方医学は本来、生薬を自由に組み合わせて、患者の病機や性質に合わせて配薬する。例えば有名な葛根湯を処方したいときは葛根、桂皮、麻黄、芍薬、甘草、大棗、生姜を適切なグラム数で処方していくことになる。再診されたら症状の変化に合わ...
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【漢方】動悸敗北

本日ついに受診されなかった。動悸の方。元々、倦怠感と動悸で受診した方であった。勿論西洋医学的な検査はチェック済である。当初昇陥湯を処方した。倦怠感は消失した。そもそも昇陥湯は動悸症状を伴う倦怠感にも適応があるので余裕かと思った。しかし動悸症...
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副鼻腔炎で懐かしさがこみあげた

ぼかして書く。30歳代の方。副鼻腔炎とそれに伴うのか、花粉症なのかは分からない汚い鼻汁。両頬骨に強い痛みがある。耳鼻科では手術適応はないと言うことで抗菌剤(鎮痛剤の処方をしていたかは不祥)を処方されるも無効。脈は、よほど痛いのであろう、強い...