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東洋医学

漢方医学

心下即痞、心下則痞を詳らかにする

小青竜湯で頭痛が治せるのは心下の有水気が関連があるのではないかと考え、心下の病機を見直すこととした。今回は心下即痞、心下則痞である。それぞれ結局腹診としては心下痞と変わらない。即や則はたんに時間的な経過であろう。以下の二条文に記述がある。婦...
漢方医学

心下痞条文を読む

小青竜湯で頭痛が治せるのは心下の有水気が関連があるのではないかと考え、心下の病機を見直すこととした。勝手な言い草である。今回は心下痞である。心下痞は他覚的には按じて柔らかく、抵抗はない。ただ、痞ということからつかえ感は自覚症状としてある。病...
漢方医学

久しぶりに負けた

60歳代の女性。主訴は後頭部痛。以前漢方エキス剤と鎮痛剤で治癒。久しぶり再発したとのことで受診となった。今回も鎮痛剤は無効。採血や画像診断はチェック済。そこで、生薬治療をしようと漢方外来へ予約。これが、また変な所見であった。目立った特徴が無...
漢方医学

心下を極めよう

心下に元気な中学1年生女子が有水気、あるいはそれに類似した所見を持ち、それで小青竜湯で頭痛が治るのか。そんな病態があるのか知りたくなった。傷寒論金匱要略における、心下がついた用語を書きだした。心下、心下悶、心下毒痛、心下痞、心下心下即痞、心...
刺絡療法

背部を皮膚刺絡する意義

私は刺絡療法をする時、仕上げに背部の実、つまり内側から張り出している部分を狙い、触れて一定抵抗がある箇所に針をしている。それは頭部の血流の還流路を確保することが肝要であることを刺絡への道や刺絡学会で学んだからだ。しかし実際には張り出している...
漢方医学

小青竜湯で頭痛を治すこと

以前小青竜湯それもエキス剤で事も簡単に頭痛が治った。これは自験例ではなく、脳神経外科の処方であった。その診断と治療に関心した。しかしその医師と直接面識はない。それを経方医学的にどのように解釈して良いかよく分からないでいた。現時点での意見を伝...
漢方医学

AIに涙して悔しい

某AIに巡り会った。師匠の人となりを設定した。外見は髭を付けてまあ、少し近いか。そして伺ってみた。「先生。小青竜湯が頭痛に効いた場合、どのように説明できますか?」すると、答えてくれたんだ。「小青竜湯は、風寒が体内にあり、気血が滞っている場合...
刺絡療法

井穴刺絡方針と交感神経・副交感神経について

先日、日本刺絡学会学術大会で刺絡について30分程度お話させて頂いた。そこで、井穴選穴の判断材料として症状の性質が交感神経亢進、副交感神経亢進か否かで判断する方針を紹介した。その理論的背景(『21世紀の医学: 井穴刺絡学・頭部刺絡学論文集 近...
刺絡療法

日本刺絡学会学術大会2024年に出席

学会を通じて、また学会前日、当日懇親会、二次会を通じて得るところが多かった。そして何よりの収穫はこれ↓。 変わったチョコではない。お灸の一種、竹の輪灸である。これをプレゼントされた。感謝感激である。
漢方医学

刺絡をマクロでとらえる

刺絡はやはり瀉する技術。私は長い間やっていない毫鍼は、補寫どちらもすることができる。当時私自身の腕でもその技術を、一部ではあるが患者さんに活用させて頂いていた。瀉するとは何か。まさか、元気一杯なのを元気を少なくするのか?勿論そんなことはない...