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東洋医学

刺絡療法

刺絡の漢方併用の1つの切り口

これまで刺絡は漢方のどの治療部分に当たるのだろう、どこと併用するといいのだろうといつも考えていた。また、ピースが1つ埋まったという話。今日漢方内科に受診された患者さん。整形外科医に対して筋肉が過緊張でいつも張っていると説明されたという。ああ...
漢方医学

半夏・生姜瀉心湯と甘草瀉心湯

師匠日本の古典でお勧めは誰かと聞いたら、私が言い終える前に山田業広と返事をされた。それからというもの、いつか読もうと目についた山田業広の本を何冊か購入していた。しかし実際には拾い読みするものの何となく全文を通して読むことなかった。先日、日本...
漢方医学

薬局で揃えて欲しいな

日本東洋医学学術総会は発表以外も楽しみがある。企業展示ブースは今回も楽しませてくれた。久しぶりの学会参加。第75回日本東洋医学会学術総会。煎じ器してパック販売するための機器。展示している方の話では以前いた私の近畿での薬局も取り入れているそう...
漢方医学

第75回日本東洋医学会学術総会2日目

2日目は企業ブースで懐かしい方たちと楽しく談笑できた。ツムラの私を経方医学の世界に陥れたMRさんとも再開して懐かしい話と今後の話をいっぱいした。懐かしい経方医学で交流した先生方とも再開できた。一息入れてふと外を見た。ここは京王プラザホテル4...
東洋医学

第75回日本東洋医学会学術総会初日

令和7年の日本東洋医学会学術総会は東京の京王プラザホテルで開催される。私は初日は登録のみで企業展示を見ようと行ったら、明日からだという。上野に移った亜東書展を訪ねて紛らわす。相変わらずすごい品そろえ。すぐ使えそうな本を見つけた。夕食は上野の...
漢方医学

茯苓四逆湯による煩躁治療

煩躁は確かに存在する。しかし患者さんの症状からそれが煩躁していると捕らえるのは、意外と難しい。胸がもやもやする症状から焦燥感に駆られる症状まで様々だ。実はなんでも煩躁と結びついてしまうので、本当にそうかと悩むのだ。私の外来において外来におけ...
漢方医学

下痢で少陰病薬を使ったことがない

下痢症の漢方薬は最近では啓脾湯や五苓散のエキス剤くらいであまり使っていない。内科外来ではミヤBM細粒やイリボー、コロネルなどを処方することが多い。ロペミンは避ける。あるいは絶食して点滴時にはCVを入れて高カロリー輸液で対応してしまう。勿論そ...
漢方医学

夏版感冒薬香葛湯ってどうよ

傷寒論が出典の漢方方剤において、風邪薬のメインは悪寒を伴う風邪である。例えば風邪の引き始めに飲む感冒薬で有名な葛根湯も悪寒を伴うことが条件。風邪の引き始めで悪寒を伴わない風邪ってあるのか?それは温病である。最初から悪寒がない、あるいは少ない...
漢方医学

胃苓湯は何故芍薬を加えるのか

胃苓湯は平胃散と五苓散の合剤に芍薬を加えた配薬である。平胃散は陳皮、甘草、生姜、大棗、厚朴、蒼朮。五苓散は桂皮、茯苓、白朮、猪苓、沢瀉である。蒼朮、白朮がやや共通。散剤であることが共通である。これに芍薬を加えて、湯液にすると胃苓湯になる。適...
漢方医学

平胃散の厚朴は自由だ

平胃散(へいいさん)は、中国の宋代(960~1279年)に編纂された『太平恵民和剤局方』(たいへいけいみんわざいきょくほう)を出典とする漢方処方である。名前の由来は、定かではないが胃の機能を平らかにする(調える)という意味を持っているのだそ...