現代社会では睡眠時を除きmTORが常にオンの状態(オートファジーオフの状態)が、ダイエット上問題なのだ。
では逆にmTORオフ一辺倒ならいいのか。実際オートファジーが長寿経路だからといって、オートファジー一辺倒は無理。
3ヶ月間に渡るカロリー制限の研究では体重減少、コレステロール、血糖値減少というめざましい成果を得た。ダイエット終了後3ヶ月間も成果が継続した。しかし25%の脱落者が発生している(SWITCH(スイッチ)オートファジーで手に入れる究極の健康長寿 ジェームズ・W・クレメント ら(著)Kindle版p89)。それだけ辛いことなのだ。
また、カロリー制限の欠点としてはBMR((Basal metabolic rate基礎代謝)が減少する(医者が教える健康断食ジェイソン・ファン、ジミー・ムーア著p101-103)。例えば上記とや別の研究結果において、極端なカロリー制限を行う場合、心血管疾患や糖尿病などの危険因子は低いものの、性欲の減退や寒冷地環境下での体温維持能力低下など多くの影響が出るとしている(SWITCH(スイッチ)オートファジーで手に入れる究極の健康長寿 ジェームズ・W・クレメント ら(著)Kindle版p89)。実際私自身一日一食を実行していた期間は倦怠感が強く寒気を妙に感じていたものだった。勿論オートファジーは働いていただろう。
これらのことから、mTORオン一辺倒は勿論、オートファジー一辺倒も良くないということが分かる。
では、どうすれば良いのだろうか。
答えはオン、オフを切り替えることである。
私達の祖先が食事にありつけてmTORをオンにしたり、食事がないあるいは少ないときオートファジーをオンにしたりすることこそ、自然なのだ。
ならば具体的にはどうすれば良いのか。
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