早速大瀉心湯証を見てみる。
治暴得心腹痛,痛如刀刺,欲吐不吐,欲下不下,心中懊憹,胁背胸支满,迫急不可奈者方:
刀で刺されたような心痛、吐くにも吐けず、下したくても下せず。胸が不快でムカムカする。胸背中肩甲骨が痛んでしょうがない者。
これも今時なら心筋梗塞や狭心症である。
次に配薬は以下の通り。
龙胆草栀子捣,各三两苦参升麻各一两豉半升戎盐如杏子大三枚
上六味,以酢六升.先煮葯五味,得三升,去滓。内戎盐,稍煮得消巳,取二升,服一升。当大吐,吐已必自泻下,即瘥。一方无苦参,有通草二两,当从。
龍胆、山梔子、苦参、升麻、戎盐、淡豆豉。
結局吐瀉で治す。
龍胆、山梔子、戎盐の薬効は小瀉肝湯で既に見解を説明済みである。
升麻は発表透疹のほか解毒作用(江部洋一郎 経方薬論 p60)がある。
淡豆豉は胸中鬱熱に対して宣散鬱熱する用(江部洋一郎 経方薬論 p77)。
ただ、寫法はともかく吐法に関しては経方図では説明できない。私のセンスにも合わない。臨床にはあまり応用できない。
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