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輔行訣各バージョン覚え書きその6

漢方医学

前回に引き続き、11個目の輔行訣のバージョンの日本語意訳を覚え書きとしてここに記す。全14(12ではありませんでした。すみません。)バージョンある。

十二.『輔行訣』趙俊欣の写本(1985年)

この写本は、趙俊欣が1985年に張大昌先生の指導のもと、丘県の漢方医である劉振準のところへ赴き、劉振準が60年代に書き写した写本を基に、ペンで縦書きにしたものです。この写本は「金石方」の部分が不完全でした。

この写本は、2000年8月に出版された趙俊欣編著の『十一師秘要』(中国科学技術出版社)に収められています(274~287ページ)。元の本では、「張師の家伝写本『陶弘景・輔行訣五臓用薬法要』」というタイトルが付けられていました。

しかし、この本では薬の計量や分量がメートル法に換算されています。趙俊欣の元の写本は現存しないため、本書に収録されている「趙俊欣写本」は、実際には『十一師秘要』の内容を参考にしつつ、他の写本を参照して薬の単位を元のものに戻したものです。

電話や手紙でのやりとりを通じて、『十一師秘要』のいくつかの欠落や誤りが訂正されました。また、趙俊欣の友人がこの写本の転写本を持っていることも判明しましたが、それを見つけ出すことはもはや望み薄です。

コメント:引用はあくまでも、参考程度ですね。

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