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漢方薬のエキス剤と、見立ての難しさ

漢方医学

 口渇が強い患者が内科を受診した。

 尿は十分に排泄されており(患者自身は「ひっきりなし」と表現していたが)、そこから五苓散の適応とはならなかった。時間が限られている内科外来での対応であったため、まずは白虎加人参湯エキス剤を処方し、経過を観察したが、残念ながらほとんど著効には至らなかった。

 尿崩症などを鑑別しつつ、最終的には漢方内科への受診を促すこととした。

  今回のケースで、改めて深く考えさせられたのは、この白虎加人参湯、つまり白虎湯証という見立ては果たして正しかったのか、という点である。あるいは、エキス剤では石膏などの生薬量が十分でなかったためではないか、という疑問も残る。

目の前の患者の病機を明らかにするため、改めて四診を丁寧に行い、さらなる深掘りをしていく必要がある。エキス剤での治療効果と生薬量のバランス、そして何よりも正確な病機を詳らかにすること。勿論これらは漢方医として常に研鑽を積むべきテーマだと痛感している。そしてそれ以上に病名漢方の限界、ひいてはエキス剤の限界を目の当たりにする症例である。

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