、以前お伝えした、処方が無効であった小児の症例について、黄耆建中湯を見直した。
そもそも黄耆建中湯はそもそも金匱要略の血痺虚労病である。
血痹虚労病脈証并治第六
(14)虚労裏急,諸不足,黄耆建中湯主之。(於小建中湯内加黄耆一両半,余依上法。気短胸満者加生姜;腹満者去棗,加茯苓一両半;及療肺虚損不足,補気,加半夏三両。)
経方医学1p30に解説がある。
そもそも虚労、諸不足で裏急つまり腹痛だ。桂皮芍薬で気血を推進して疎絡するのだ。
だから虚労と言う症状=下半身が弱いと即断するのが中医を要するのかもしれない。
下肢の脱力に対して桂枝加芍薬湯加黄耆(黄耆建中湯ではない)で軽快した方がいらしたので、その流れで芍薬を多目に投与して、さらに黄耆を足せば勝手に治ると勘違いした。
また小児は小建中湯をよく使うのでいいのかなと。多量の芍薬は腎へ胃気を流すし。
確かに小児の小例と原方の解説はイメージが違ったな。
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