桔梗はなかなかどうして、侮れない。
正月休み中に咳と痰が出て、お?風邪かなと思った。
家に残る去痰剤を飲んでもあれ?だめだなということになった。
病院もやっていないので、どうしようかなとたまたま薬屋さんに入った。
そこで、去痰剤(成分は飲んでいたのと一緒)に桔梗配合!などと銘打っている薬が売っていた。
まあ、物は試しとのでみたら、なんと一錠でほとんど症状消失。
え?
桔梗ってこんなに効くの??。となった。
桔梗の効能は呼吸器疾患に限って言えば、鎮咳、去痰は勿論、扁桃炎なんかにも効く(効能は皮膚炎や気虚の方剤の配薬も関係するが割愛)。でも、私はへそ曲がりでなんでも効くというのは何も効かないことと判断するたち。
例えば鎮咳作用と言えるのは生薬単体ではなくて、宣散粛降作用を組み合わせた方剤例えば麻杏甘石湯の方意を基本に展開させ初めて発揮できると信じてきた。
だから、桔梗一味でそんなこと言えるか?ということである。
例えば鶏血藤という生薬がある。
これは誠に便利な生薬で、一味で四物湯、即ち当帰、川芎、芍薬、熟地黄といことである。
何がいいかというと生薬処方する上で配薬数の上限を節約することができるのだ。
仮に全部で16味の生薬を配したいとき、四物湯方意をこの鶏血藤一味に置き換えて、4つの席を1つに節約できるのだ。
複数の配薬による宣散粛降薬をやめ、この桔梗一味でどこまでできるものか。
それを調べたくなった。
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