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桂枝加芍薬湯加減で痛み止め

漢方医学

桂枝加芍薬湯は太陰病の方剤。

しかしそれだけに使用目的を限定するのは勿体ない。

私はこれまで、腹部症状以外で幾度か使っている。

患者さんは80歳代の女性。最近リウマチ性多発筋痛症の既往があり、以前私自身がステロイドのパルスで治療して症状消失。その後維持療法で経過観察していた。

今年の秋から、いつもではないが左足が痛い。いつも寝ていることが多くなった。庭を少し歩き回るだけで痛みがでて疲れてしまうという症状が出現。

リウマチ性多発筋痛症の治療前に除外診断で脊柱管狭窄症などは除外されていた。また、リウマチ性多発筋痛症の再燃かもしれないとご家族と相談しステロイドを増量。それでも症状消失に至らず。

そこで桂枝加芍薬湯加黄耆加減を処方し、一週間ごとに受診頂いた。

この処方にすると、7日間で症状がやや改善。

その後、黄耆を増量し牛膝や威霊仙なども追加した。大凡4週間後、元気になりましたとやってきた。次は3週間後でもいいと思うとニコニコしている。

私は4週間分処方することとした。

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