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杖道に術理の片鱗を見た

雑記

杖道を始めて7年になる。来年は4段受験予定となった。

これまで杖道は結局惰性であった。

長期にサボることもあった。

しかし4段を受けるにあたりちょっと本気で取り組むこととした。

4段を落とせば辞める気でいる。

れれまでやっていた武術とは切り離して行っていた。

術理として関係ない、あるいは組み合わせることで、以前の武術の癖が滲み出る気がしたからだ。

教えて頂いている立場では、以前の武術の技を出さない。

それがマナーである。

昨日の夜、引落打に杖の術理が突然現れた。

これまでいくつかヒントはあった。

引落の構えは太刀に対して正直恐ろしい構えであると認識していた。太刀の前でこんな構えはしたくない。というのも、杖でガードすることなく、頭から足先まで曝け出している。ある時思い余って、これでは太刀が切り放題ではないかと先生に聞いたら、杖の問合がつかめないからとの答えがあった。

私は気を抜くと杖を横から打ち込むような軌道を描くことになった。何度も注意されていた。ある時、釜石から来た先輩の引落し打ちは完璧に縦から振り落とすように見えた。てすべすぱっすぱっと綺麗に太刀を弾いていった。その動きに見惚れた。

常々杖は後手は力を抜け。つまり、左前の引落の場合、右手で打つな、という教えである。さりとて左手は手を離してはいけない。そこで握るが握り込まないように気をつけた。

そしてその日、鏡の前。何度も右やや半身からさや左半身を分解しながら縦に落とした。これは抜刀で得た動きとは逆だから少しやりにくい。いつも体捌きと打ち込む動作、そして心がばらばらあった。それを一致させようとそれでもそっと体の動きを丁寧にゆっくり動作させたり、速くしたり、横に鏡に張り付いて打ち込みの軌道が横に逸れてしまわないようにしながら続けていた。ここ数週間それまで得て、しまっていて錆びついている体の動きを再現していたのだ。

するとどうだろう。引落打の動作において突然杖が現われる状態、様子が見えた。

鏡の中の私はジャージだ。構えた状態では少し足元から杖が見える。そして振り下ろすと、杖が現れてさっと下ろされる。その動きは動作としてはゆっくりでも鏡の中の自分は杖先が早くて追えない。

まさかと思いながら何度も試した。

何度も再現できた。

これが杖道の術理なのか。

呆然として、さらにとても嬉しかった。

そうか、これまで得ていた動きを組み込んでもいいのだと確信した。

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