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賽(さい)の河原のベンチプレスから脱出

筋トレ

ベンチプレスという筋トレ種目がある。

これが苦手だ。

私は10年以上前筋トレを始めた。

始めた頃はちゃんとジムで指導を受けていた。

なら今では筋肉ばりばりかというと全くそうではない。

飲み込みが悪く、体中、年中怪我ばかり。

体脂肪は高く筋肉量は少ないままだ。

確かに、下半身は確かにやればやるだけはあった。

しかし背部は怪我が多く何かにつけて繰り返し腰痛になった。

いやまだ背部はましだ。一番のネックは大胸筋だ。これが全くだめだった。

10年以上前からの筋トレで唯一誇れるのは、筋肉が身につかないくせに週に二三回続けているとだ。

勿論、無意味だと辞めようとしたことがある。

しかし2回程度つまり、一週間筋トレしないとその翌週の体調の悪さといったらいかんともし難い。倦怠感と身体中の痛み、さらには一気に猫背になる。これはいかんと筋トレ再開する。

無駄なこと無意味なことは辞めたい。でも筋トレは意味がなくはないらしい。だから何だかもう、現状維持よりちょっと先という感じで筋トレを続いてけいてる。

最近の大胸筋の筋トレについて少し触れる。

ベンチプレスで重量を上げていくと決まって、左肩関節が痛んでくるのだった。すると重い重量は持てず、しばらく休んで、軽い重量からやり直していく。もう、何度も何度もこれを繰り返していた。これでは賽の河原だ。私にどんな罪があるというのか。

筋トレ初心者の頃ちゃんと習ったのに。そして数年前にはパーソナルジムに通ったのに、解消できなかった。ここまでやってもダメならば、ダメなんだと思って半ば諦めていた。但しなんとなくYouTubeから得られる情報はアンテナを張っていた。その殆どは意味を為さなかったが。

しかし先日、何気ないYouTubeでひらめきを得た。

ブリッジだ。いやそれは昔から知識としては知っていた。

知っていても形式的にやっていた。

指導者には特に良いも悪いも指摘されなかったので、まあそんなもんかと放っておいた。

肩関節や肩甲骨の柔らかさが重要なのも、まあそうだろなと思ってはいた。

これまでとは違うそのひらめきは、ダンベル(バーベルでも多分同じ)をプルするとき、肩は結果的にベンチに押しつけられる。言い直すと、ダンベルをぎゅっと前方に押すと、肩肩甲骨はベンチにぐっと押しつけられるということ。

このトピックを試してから3回。大胸筋をベンチダンベルプレスを丁寧にあれこれやっている。柔軟体操も加えながら。

すると、もうベンチまで重くてもってられないほどの重さのダンベルも、すうっと持ち上がるのだ。勿論左肩関節の痛みは微塵もない。いやそれどころか、え?この重さ持てるのか私?という戸惑いと喜びの感情が同時にやって来る。握力は殆ど、いやゼロではないけどなんだかふわっと握るだけ。むしろ肘に来て、押さえつける肩に重さが来て、そしてなにより収縮、伸展どちらも胸がにぐっと来るのだ。知らず知らず左肩関節がまた痛くなるのではないかと、怖くてさっと動かしていた。それをあらためている。少しゆっくり味わって動かすほど胸にくる。そして筋トレ翌日に胸がきちっと筋肉痛になるのだ。

ようやく私にも大胸筋に春が来た。

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