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「ゼロ秒思考」と「神・文章術」の違い

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【要旨】「ゼロ秒思考」と「神・文章術」は、どちらも紙に考えを書き出す方法ですが、目的や実践法が異なります。「ゼロ秒思考」は判断力の向上を目的にし、書いたものを後で参考にすることができます。一方、「神・文章術」では、書いたものをすぐに捨てることで、率直な内容を書きやすくします。どちらの方法を選ぶかは、個人のニーズに合わせて選ぶべきです。

色褪せない「ゼロ秒思考」の魅力

今も色褪せない「ゼロ秒思考」(著:赤羽雄二、ダイヤモンド社)。

初版が2013年に発行されたことは驚きだ。簡単に説明すると、A4用紙に1分以内で数十文字を書く。これを10回繰り返すのが「ゼロ秒思考」の基本だ。

「神・文章術」の登場

一方で、「ゼロ秒思考」よりも後の2021年に出版されたのが「神・文章術」(著:フミコフミオ、KADOKAWA)だ。この本では、思ったことをただ書き出すことが推奨されている。時間制限はなく、書いたものはすぐに捨てる。

共通点と相違点

どちらの方法も共通しているのは、他人に見せるためではなく、自分の考えを紙に書き出すことだ。さらに、どちらも頭の整理に役立つという点でも共通しているが、異なるのはその目的だ。

「ゼロ秒思考」の目的は、一定期間繰り返すことで判断力がスピードとともに向上する点にある。私は以前、この方法を三日坊主以上続けたが、最終的には辞めてしまった。そのため、自分に効果があったのかどうかは分からない。

一方、「神・文章術」では、判断力がスピードとともに向上する点についての効果が明確ではない。

書いたものを捨てるか、残すか

「ゼロ秒思考」では、書いたA4用紙を後で参考にする可能性がある。一方、「神・文章術」では、書いたらすぐに捨てるのが基本だ。「書いたものを捨てるかどうか」にはどちらが良いかは、個々の選択に委ねられる。

「ゼロ秒思考」には、書いたものを捨てるという前提はないが、「神・文章術」ではこの点について明記されている。

「書いたものを残す」というマイルールを自分に課した場合、それがプレッシャーとしてのしかかることもある。

中略

残すことがプレッシャーになるなら、あらかじめ「書いたものは捨てる」と決めてしまった方が良いだろう。

(「神・文章術」p26)

書いたものを捨てることを前提とするからこそ、より率直な内容を書くことができるのだ。

どちらの方法が自分に合うか

実は私もこの方法を三日坊主以上は続けたが、今はやっていない。紙やiPad、あるいは裏紙を使って行っていたが、数日で効果を感じた。

どちらの方法を採用するか、または両者を混ぜて使うかは、読者次第だ。ただし、両立は難しいだろう。

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