輔行訣の寧気補肺湯の配薬である「白酨浆」は米のとぎ汁とする。
寧気補肺湯の条文を再度見てみる。
宁气补肺汤
治肺虚、气极,烦热、汗出,口舌渴燥方:
麦门冬二升五味子一升白酨浆五升芥子半升旋覆花一两竹葉三把
右六味,以白酨浆共煮,取得三升,分温三服,日尽之。
つまり、麦門冬、五味子、(白酨浆、)芥子、旋復花、竹葉を五升の白酨浆つまり、米のとぎ汁で煮るのだ。
まるで水ではなく酒や酢で煎じるように、米のとぎ汁で煮る。
1つの生薬成分というより効果が生薬全体に降りかかるような。
ここで仮に、白酨浆の類似薬効を粳米と同等とする。
しかしこれは、液体成分ではないのは分かっている。
粳米はうるち米だけど、同じ米として。
粳米は本経では主益気、止煩、止洩(下痢止め)である(経方薬学 江部洋一郎 東洋医学出版社 p40)。
勿論あらたな情報を得て正式な効能が分かれば変更する。
輔行訣はやはり、不思議な処方体系だ。
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