毎日午前7時にブログ更新

経方医学

漢方医学

江部洋一郎氏の傷寒論マスター法

以前江部洋一郎氏にどうやって傷寒論(金匱要略含)をマスターすればいいでしょうか、と伺ったことがある。氏はその時の気分やノリ、自分のテーマで自由にお話されたと思う。これを伺った時、氏は何処か地方の講演会前のことであったと記憶している。その時氏...
漢方医学

久しぶりに負けた

60歳代の女性。主訴は後頭部痛。以前漢方エキス剤と鎮痛剤で治癒。久しぶり再発したとのことで受診となった。今回も鎮痛剤は無効。採血や画像診断はチェック済。そこで、生薬治療をしようと漢方外来へ予約。これが、また変な所見であった。目立った特徴が無...
漢方医学

経方医学による竜胆瀉肝湯の病機と治方

経方医学により竜胆瀉肝湯の病機と治方をパワポで作ってみました。ご参考までに。加味方がどんどん思いつく良方ですね。
雑記

肺の通調水道作用について

肺の通調水道作用を初めて耳にしたのは近畿で師匠の元にいたときだった。年に一度の研究会の席。優秀な漢方医の症例発表での出会いであった。その時のことはまだ覚えている。まるで瓶の栓を抜いて(確かしゅぽっと言ったと思う)、水が下に落ちるように通るの...
漢方医学

竜胆瀉肝湯を経方医学で読む

竜胆瀉肝湯は以前から馴染みが深い。なんか名前がかっこいいから。しかし正直方意が良く分かっていなかった。よって、病名漢方、つまり症状に対しての縮尿に少し使う程度であった。そんなわけでちゃんと見直そうと考えた。古典に生きるエキス漢方方剤学(小山...
刺絡療法

井穴刺絡の矛盾を経方解決する症例となるか

治療の進展と新たな問題非常に愁訴が多く、症状があっちこっちに飛ぶ患者さんを以前紹介しました。ようやく治療法が固まってきたと思ったところで、少し問題が発生しました。症状は、敏感すぎる嗅覚と胡椒味の唾液です。症状の分離と初期治療当初、この2つの...
漢方医学

ある真ん中の症状

先日、体のある「真ん中」が痛むことを主訴として受診された。その「真ん中」の具体的な症状や部位について今ここでは言わない。そしてそれは不詳私にとって初めての症例だ。患者さんは中学生の頃から何度も治療し、手術も繰り返してきた。その方現在30才台...
漢方医学

病名漢方で効いた呉茱萸湯症例から学んだこと

以前報告したに、吐き気症状が愁訴の方。この条文の吐き気について大切なのは普段食べている時に大丈夫で食べた時に吐き気があるという部分(経方医学6 江部洋一郎 東洋医学出版社p658)。有効であったので胃寒、あるいは寒飲が存在したことは確かだ。...
漢方医学

呉茱萸湯エキスにやられた

吐き気と後頭部痛の方。傍証としては腹部から背部にかけての痛みがある。さらに膝に違和感。まずは西洋医学と画像や採血検査で異常がないことを確認。対症療法でいこうとごく普通の制吐剤、鎮静剤を処方。治らないと言われ、刺絡治療で諸症状消失。その後再診...
刺絡療法

刺絡と漢方夫々の強みで効果を高めあう

刺絡はとてもよく効く。すぐに効く。しかしよく効く代わりと言って良いのか翌日には効き目が無くなるという話は珍しくない。だからと言って良いか、刺絡を実践する有能な方の話では、刺絡開始時は毎日患者さんに来てもらう、ということをおっしゃっていた。漢...