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杖道

杖道

体外打に見た歩法の真髄 ― 「居て居らぬ」境地

昇段審査を控えた高段者の先生方が熱のこもった稽古に励む傍ら、私は初心者への基本指導に当たっていた。しかし、指導という原点に立ち戻ったからこそ、皮肉にも一つの真理を見出すこととなった。 ここ数日、私が執拗に追い求めている「極意の歩法」が、そこ...
杖道

極意と思しき歩法-「雷打」における微細な先動は反則か

杖道の稽古において、漫然と回数をこなすことは排すべきである。たとえ一見的外れに思えるような細部であっても、独自の「こだわり」を持って向き合うことが肝要だ。前回の考察に続き、太刀の打ち込みを極限まで引きつける動作について深掘りしたい。太刀側に...
杖道

太刀の理は未知なれど、雷打は興味深い

太刀に関しては、かつてある古武術において袋竹刀を用いた技法を学んだ経験がある。しかし、それは杖道とは異なる理合であり、現状では両者の共通項をほとんど見出せずにいる。ゆえに、過去の経験を安易に杖道の解釈に当てはめることは厳に慎まねばならない。...
杖道

歩法の極意、もう一つの「気づき」

歩法はいかなる武術においても肝要である。「そこに居ると見せかけて、実は既に居ない」。これは幻惑でも比喩でもなく、高度な実技としての状態を指す。過去に私が本質的だと感じた武術の全てにこの思想があり、技の中に脈づいていた。杖道の入門時、この武術...
杖道

【杖道】力を抜け、という難題

「力を抜け、力を。」先生は口を酸っぱくしておっしゃる。こちらの耳には、もうタコができすぎて痛いくらいだ。「はいはい、力を抜けば良いんでしょう」と頭では理解し、体現しているつもりになる。しかし、稽古がのってくると、ついつい「どりゃ!」と打ち込...
健康増進

告白

それはいきなり来た。これは動悸だ。その動悸と共に胸の奥が痛む。ずんずんずん、と重い響き。しばらくじっと落ち着いていると収まるが、また始まる。狭心症、心筋梗塞、動脈瘤、食道痙攣、上腸間膜動脈閉塞あるいは解離……。医師として、様々な鑑別診断が頭...
健康増進

太刀も気持ちよく打たれるように―令和八年、初稽古の深き学び

今日から仕事始めである。よって初出勤を終え、私はいつものように少し遅刻して稽古に参加した。道場へ滑り込むと、そこには驚くべき幸運が待っていた。なんと、今日の打ち込み、そして型稽古の相手を務めてくださったのは、当会最高段位者であるS先生だった...
杖道

【杖道】褒められ慣れていない私、疑惑の3連発

杖道の打ち込みの稽古中のことでした。いつものように少し遅れて稽古に合流した私は、すぐに打ち込みの練習から参加しました。打ち込みというのは、引落打、逆手打、突外打だけをひたすら繰り返す基本の稽古です。太刀を杖で上から擦り落とす……。この技につ...
杖道

【杖道】物見に見えた極意

杖道の一つ一つの手順は、一見すると単純なものが多い。しかし、それらが組み合わさると「あちらを立てればこちらが立たず」といった具合に難易度が増す。 稽古を続けていると、ふと、古(いにしえ)の本来の意味が失われてしまいそうな、形骸化しかけた技や...
杖道

模擬刀後の杖

K先生の太刀のご指導に添い、杖道の太刀側の動きを模擬刀でなぞった。刃筋の向きを相手に向けてゆっくりと。すると、病的と言っていいほど、強く左手で杖を掴み振ろうとする。その位置もふらふらせず、へそ前辺りになる。当然杖道は左右の手を使うので、それ...