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【杖道】昇段筆記試験に狼狽える

杖道

 前回稽古に出席しなかった。そして昇段申込締め切り直前であるからだろう。盛岡杖道会の事務をご担当されているK先生から封筒で杖道四段昇段の申し込み用紙が自宅に送られていた。

その中で、実技として7から11本目の実技。これは既知。問題は筆記だ。杖道には四段昇段には2問の筆記試験がある。勿論、内容はあらかじめ知らされ公開され、あらかじめ書いて提出することになっている。

その内容に愕然とした。詳細は会以外に公開していもいいのかどうかが分からないので具体的には書けない。ぼやかして書くと誰かに教えるためにどうあるべきか、ということである。

これまで杖道の稽古では教えてもらい、勝手に解釈して(?)、また直されて、好きに稽古していた。前提として自分で自由にやっていくから、間違えがあれば教えてもらえばいいと思っていた。それに先生ごとにいうことが微妙に違うことがあるし、同じ先生でも時間を経れば違うことをおっしゃる。これは古武道だけでなく、これまで学んだ武術全てに言えることであった。私は一番新しく習った内容を採用することにしている。それでもどうしても根本的な矛盾が生じたときだけ、直に先生に教えを頂くことにしている。

実は私は段そのものに興味がない。12本の技をマイペースで深まれば良いと思っている。四段昇段を受ける理由は正式に12本目の技を習えるからだ。だから結構いい加減だ。しかし、誰かに教えるというとちょっと違ってくる。ああ、あいつまた違うことを言っている。あるいは、別の先生と違うことを言っているという舌鋒の先がこちらに向くのだ。

これまで正式に教える立場、道場を持って良いという資格を得た武術は1つだけだ。その武術の昇段には筆記試験はない。いやそもそも昇段もない。立場が変わる免状を頂き、その立場になるための技を授かる。その立場になるとそれまでの技が色褪せ、下位の者に対して武術の腕では絶対的な優位になれる。勿論それまでの技を練ることで理解できる上級の技だから、それまでの習練が無駄ではない。そして勿論さらに上の立場がある。その人たちには絶対的に不利だと自覚できるのだ。だから謙虚にならざるを得ない。よく考えられた修行システムだ。技の内容が簡単に改変されることはない。

杖道はどうか。ある程度習練すると12本の技を繰り返す。同じ技の、手順の中で細かいこつのような技術を習う。13本目以降があるわけではない。12本の裏があるわけでもない。淡々と同じ技を繰り返す。実戦もその技の範囲内でのことである。実際戦う場面では、杖道の技が体から出るのは数手であろう。

では杖道の技に変化はないのか?実は杖道にも変化はある。それが改変だ。上段者によって技に新たな解釈が加わり変わる。実際その上段者は都市部にいることが多い。その改変内容が都市部から地方へと広がる。都市部に改変内容が行き渡るのは後になる。実際入門に習った内容から根本的に改変された内容をこの半年間で教わっていた。おそらくこれまでも技が改変されていたのだろう。となると技とは何か、どのような扱いにすべきか狼狽えてしまう。はっきり言って杖道の技の扱いって結構軽いんだというのが私の結論だ。

だから後輩には技について、おそらく改変されないであろうおおまかな範囲を教えるのが精一杯だと思う。もう、手順に近い部分だけ。それだっていつ改変されるかわからない。

さらにここは私の今のこだわりだから真似しないでと言って教える感じかな。まあこんなことは書けないので、筆記試験内容は参考までに書かれた例文から文書を捻り出すことにする。

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