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乱合への道は基本から:多忙な日々で挑む杖道稽古

杖道

  私は四段として、日々の稽古に励んでいる。限られた時間の中で、いかに杖道と向き合うかを常に自問している。先日、六段の先輩にご指導いただく機会があり、その教えは私にとって「最初の試練」であった。今回は、特に印象的であった教えをブログに記す。

基本の徹底こそ、「乱合」への道

先輩はまず、基本の重要性を改めて強調された。「四段になったからといって、基本がおろそかになってはならない。むしろ、段が上がるごとに基本の質を高める意識が大切だ」とのお言葉に、私はハッとさせられた。多忙な中でも、自宅での自主練では、低重心を意識した構えや、滑らかな足運び、そして体幹を意識した素振りを取り入れるべきだと痛感した。

そして、杖道12本の型のうち、最後に位置する最も長く、難しい型である「乱合」を学びたいと先輩に伝えたところ、手順を教えていただいた。しかし、その後の言葉に身が引き締まった。「今後は実際は(他の指導者からも含めて)あまり教えてくれることはないだろう」というものである。

これは、乱合を構成する関連技がまだ完全に習得できていないというご指摘であった。乱合は、個々の基本技の積み重ねの上に成り立つもの。その一つ一つが甘ければ、複雑な乱合を修得することはできない。この厳しくも温かいお言葉は、基本の徹底こそが、高みを目指す上で不可欠であるという真理を、改めて私に教えてくれた。

相手を慮る「受け」の心

特に印象的であったのは、相手への配慮に関する教えである。私の力強いかけ声は良い点としつつも、「もし相手が年配の方だったら、その技は耐えられないかもしれない」とご指摘いただいた。

これは、力任せの稽古ではなく、相手を尊重し、安全に配慮した上で技を追求する「受け」の心遣いが必要であるという、深い教えであった。多忙な中でも、いかに相手を慮り、丁寧な稽古を重ねるか。この意識こそが、より高みを目指す上で不可欠なのである。

今回の学びを胸に、さらなる高みへ

今回の先輩からのご指導は、四段という新たな段階を迎えた私にとって、今後の稽古の方向性を明確にしてくれる、かけがえのないものであった。

基本の徹底、相手への配慮、そして何よりも目の前の技を完璧にすること。これらを意識し、多忙な日々の中でも日々精進していく。

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