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Zettelkasten

Google Drive化の試み(その6)——そのメモの「主語」は誰だ? 引用と意見の決定的境界

移行作業が止まった理由ObsidianからGoogle Driveへの「永久保存メモ」の移植作業が、突然ストップした。システム的な問題ではない。色々と推敲しているうちに、ある重大な欠陥に気づいてしまったからだ。これまで私が「永久保存メモ(P...
情報管理

Google Drive化の試み(その4)——「プレビュー」で束を繰り、4000枚の臨界点を待つ

Google Driveで「束」を再現する前回の問いに戻ろう。Google Driveで、あの物理的なカードの束を繰る(くる)感触は再現できるのか。結論から言えば、**「プレビュー機能」**がその答えだ。具体的なワークフローはこうだ。まず、...
Obsidian

Google Drive化の試み(その3)——Zettelkastenは「情報の箱」ではなく「対話の相手」である

デジタルかアナログか、それは問題ではないよくある議論がある。「デジタルは駄目なのか」「紙のカードを木箱に入れないとZettelkastenとは呼べないのか」。あるいは、Fleeting Notes、Permanent Notes、Liter...
情報管理

バックリンクの不在と、手動リンクの効能 –Google Drive化の試み(その2)

バックリンクという甘美な機能CosenseやObsidianといった現代のナレッジツールには、「バックリンク」という強力な機能が実装されている。これが何かといえば、あるキーワードでリンクを生成した瞬間、過去に同じ用語でリンク設定していた文章...
情報管理

Obsidianの夢から覚めて——Google DriveをZettelkasten化する試み(その1)

整理整頓は目的ではない 当初、私はGoogle DriveをObsidianのように美しく構造化しようと模索していた。しかし、それは手段の目的化に過ぎないと気づいた。 私が本当に欲していたのは、整然と並んだ美しいノートの羅列ではない。「一定...
Obsidian

ObsidianでZettelkastenを再興しようとして動かない

Zettelkasten(ツェッテルカステン)は、ドイツの社会学者ニクラス・ルーマン氏による情報整理および発信術である。彼はこの手法を用いてメモを整理し、数多くの書籍や論文を生み出した。その本質はアナログであり、箱の中にメモという紙片を並べ...
杖道

初模擬刀稽古はほろ苦いスタート

初めて、模擬刀を使って杖道の太刀の稽古をした。重い。ともかく重い。それでも型をきっちりと使用とする。すると柄を持つ手が、柄の目抜きの形が、手のひらに食い込んで痛む。杖道の12型が終わった頃には、もう息切れしていた。なさけない。ほろ苦い、模擬...
漢方医学

3年目の人参湯

80代の女性が外来を訪れた。「X医院で胃カメラ検査を受けたが異常はなく、『かかりつけ医に診てもらうように』と言われた」とのことである。一見して、事情が飲み込めない。患者の表情には、焦燥感と諦めが入り混じったような色が浮かんでいる。落ち着いて...
杖道

限られた時間で「究極」へ:本質を追求するということ

先日、杖道の稽古で初めて拝顔する方が稽古に来られた。私よりも高段者である。しかし、どうも型がおぼつかないようであった。所々間違え、不自然な間が生じている。それどころか、間合いも曖昧であった。おそらく久しぶりの稽古なのだろうと思い、ゆっくりと...
Obsidian

ObisidianはMac一極集中へ

iPhone版Obsidianを、ついに、塩漬けにする(愛すべき古巣への里帰りと、モバイルの断捨離)最近、私は「意識高い系デジタル終活」とでも言うべき壮大なプロジェクトを敢行しています。それは、古巣のCosense(コセンセー、今までありが...