70歳代の男性。肺気腫(COPD)で通院中である。
普段からSpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)はやや低値で推移しているが、今回は「吸気時に左肩甲骨の下辺りが痛む」との訴えがあった。
診察と処置
まず、患者が痛みを訴える部位を確認したが、直接的な圧痛は認められなかった。
筋肉由来の可能性も考慮し、背部のポイントに「こりスポッと」を貼付したところ、3箇所で疼痛が消失した。その即効性には、改めて目を見張るものがある。
予断を許さない判断
しかし、基礎疾患に肺気腫がある高齢者の「呼吸時痛」は、決して軽視できない。
筋肉の凝りが取れたとはいえ、症状の性質から重大な疾患が隠れているリスクを拭いきれなかった。
そのため、関連病院へ血液ガス分析および胸部CT撮影のオーダーを出した。気胸などの急性疾患が起きていないことを切に願うが、万が一「危ない」と判断される場合には、そのまま入院措置をとるよう申し添えた。


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