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呼吸苦は腹満から

漢方医学

70代の男性。夜間の呼吸困難を主訴に受診された。その症状は数年前から絶え間なく続いており、すでに西洋医学的な検査は尽くしていたものの、原因不明で有効な手立てがない状態であったという。

普段、日中においては全く症状がない。しかし夜になると苦しくなり、胸の痛みも伴う。当初、内科外来で当帰湯エキスを処方してみたが、これは無効であった。

漢方外来に案内し、改めて漢方医学的な診察を行った。腹診をはじめとする四診を重ねた。その結果、桂姜棗草黄辛附湯(けいきょうそうそうおうしんぶとう)の証であった。

「お腹の張りはないか」と問うと、「まあ、少しは」との答え。数年越しの苦しみの正体は、腹かもしれない。

この桂姜棗草黄辛附湯に柴胡を加えて処方したところ、わずか一週間後には、幸いなことに数年来の症状が嘘のように消失した。

 

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