毎日午前7時にブログ更新

生薬の行方

漢方医学

漢方の生薬処方について、処方する側は自由にできる。しかし、処方される側は大変だ。それも承知している。

手間も時間もかかる。頑張って作っても失敗することもある。せっかく作っても、容赦のない味に絶望することもあるだろう。

私は生薬処方について、初診時にはなるべく短期間で来院してもらうようにしている。できれば一週間、長くても二週間で再診を勧めている。

有効かどうかを早く知りたいのは当然だ。一週間あれば効果はすでに現れる。効果が出ないのであれば問題だ。効きもしない漢方を長期間飲ませたくはない。そして何より、そもそも飲めるかどうかを知りたいからだ。

生薬処方が飲めなかった方は、その大部分が味がひどい、あるいは手間がかかるという理由だ。でも、「ちゃんと飲みましたよ」と言ってくれる。しかし、無理なものは無理だと、泣く泣く生薬の漢方処方をやめることにしている。

でも、今日の方は少し違った。

詳細は書かないが、どうしても症状を治したいと仰ったので、生薬処方をご案内し、四診をしっかり取り、病機を明らかにして生薬を配合した。

一週間後の再診である今日、「面倒くさいので作らなかった」と言われた。

そう。一週間分の生薬を一度も作っていなかったのだ。

ご本人曰く、「だって、手順がややこしくて」とおっしゃる。

本当にそうなのか。

しかし、来院してくれたことにお礼を述べるに留めた。

世の中には色々な人がいらっしゃる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました