二週間ぶりの杖道稽古に臨んだ(先週は武道館が選挙会場となって休み)。この間、自主練を4回実施し、その中で掴んだ「小指・薬指・肩甲骨を繋げる動き」を先生方の前で実践した。
外見と内実の乖離
この動きは、決して奇をてらったものではない。外見上は「姿勢を正す」「指を離さない」「力を抜く」といった基本を忠実に守っているように見える。しかし、その内実は以前とは異なる。
稽古を重ねて疲労が生じると、集中力が途切れ、つい「以前の癖」が顔を出す。そうなると、せっかく保っていた小指・薬指・肩甲骨の連動から、ふっと意識が抜けてしまう。
肩甲骨が支配する「打突のタイミング」
特に右の「引き落とし打ち」から相手に打ち込む際、体を回転させる正確なタイミングは、外見的な模倣だけでは掴みきれなかった。しかし「常に肩甲骨で相手に打ち込む」という体内感覚を意識することで、初めて整合性の取れた回転のタイミングを得ることができた。
結局のところ、回転する動作は、肩甲骨による打突の連動を途切れさせないために存在するのではないかと思える。
- 打ち込みのタイミングが早すぎる場合: 肩甲骨の支配から動きが浮いてしまい、結局は腕の力だけで振り下ろすことになる。
- 打ち込みのタイミングが遅すぎる場合: すでに連動が解けてしまい、やはり腕の力に頼った打ち落としになってしまう。
こうした絶妙なタイミングは、単なる外見の指定や言葉の示唆だけで理解するのは至難の業だ。自身の体内感覚を指標として動くことで、はじめて「ジャストなタイミング」を掴み取ることができる。
今後の課題:理性と反復
相対稽古(あいて)がいる場面では、どうしても相手の動きに気を取られ、独習で会得したはずの動きが崩れがちになる。逸る気持ちをいかに理性で制御し、静かに動き出せるようになるかが肝要だ。
そのためには、地道に回数を重ねるほかない。一人稽古であっても、このタイミングを体に覚え込ませる(癖をつける)ことは十分に可能だ。次の一週間は、さらに人差し指と親指で円を作る「手の内」の滑らかす操作を加え、全体の動きをより円滑にしていきたい。


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