杖道の突き

突きはどんな武術でも有効である。

最短で相手に届き、獲物であればリーチがわかりにくいからなおさらである。

太刀も棒術もそして杖道も。

しかし杖道を習い始めてから一貫して突きが分からなかった。

実は杖道を習い始めの頃、先輩と一緒に体育館の端に立ててあったマットを的にしてちょっと突いてみたことがある。

これがなかなか、杖を握る手に負担がかかる。

手が痛むし、強く突くと手首も痛む。

これが現実かと閉口したことがある。

話を戻す。先日の稽古で杖の突きは身体全体の動きを乗せる攻撃なのだと知った。

真半身からやや半身になりながら突く。

突き終わった時、やや半身の両足の一足の間に杖をびたっと位置させるのだ。いやでも身体の動きが乗る。

さらに突いた後は次に行う攻撃に備えて、右足の位置を引き寄せて準備する。形はでは次に引き落打である。

突きを何度も練習してみるかな。

10本目の正眼の一手目を極めるか。