以前江部洋一郎氏にどうやって傷寒論(金匱要略含)をマスターすればいいでしょうか、と伺ったことがある。
氏はその時の気分やノリ、自分のテーマで自由にお話されたと思う。これを伺った時、氏は何処か地方の講演会前のことであったと記憶している。
その時氏は2つの指針を示された。
一つは、傷寒論(含金匱要略)を多読しろ。一年がかりで読むな。自分は地方の講演会に行く新幹線の中で一度は傷寒論金匱要略を通読する。どこを聞かれても良いように。
そしてもう一つは、何かテーマを決めてそれを傷寒論、金匱要略をざーと見て確かめろ。一つは全部の説明になっていることもある。全体が一つを説明することもあるのだ。
本は何でもいいのだけど、谷口書店の傷寒雑病論がいいとおっしゃっていた。下は私の使用した本。ぼろぼろになったら次の本を使う。
これはいまだに私に受け継がれている。
私は傷寒論は一日で、金匱要略は2日で読む。講演会に呼ばれていく時は船にするべきだ。
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