毎日午前7時にブログ更新

東洋医学

漢方医学

ある真ん中の症状

先日、体のある「真ん中」が痛むことを主訴として受診された。その「真ん中」の具体的な症状や部位について今ここでは言わない。そしてそれは不詳私にとって初めての症例だ。患者さんは中学生の頃から何度も治療し、手術も繰り返してきた。その方現在30才台...
漢方医学

病名漢方で効いた呉茱萸湯症例から学んだこと

以前報告したに、吐き気症状が愁訴の方。この条文の吐き気について大切なのは普段食べている時に大丈夫で食べた時に吐き気があるという部分(経方医学6 江部洋一郎 東洋医学出版社p658)。有効であったので胃寒、あるいは寒飲が存在したことは確かだ。...
漢方医学

呉茱萸湯エキスにやられた

吐き気と後頭部痛の方。傍証としては腹部から背部にかけての痛みがある。さらに膝に違和感。まずは西洋医学と画像や採血検査で異常がないことを確認。対症療法でいこうとごく普通の制吐剤、鎮静剤を処方。治らないと言われ、刺絡治療で諸症状消失。その後再診...
刺絡療法

刺絡と漢方夫々の強みで効果を高めあう

刺絡はとてもよく効く。すぐに効く。しかしよく効く代わりと言って良いのか翌日には効き目が無くなるという話は珍しくない。だからと言って良いか、刺絡を実践する有能な方の話では、刺絡開始時は毎日患者さんに来てもらう、ということをおっしゃっていた。漢...
刺絡療法

忘れかけていた桂芍知母湯の威力と刺絡のコラボ

個人情報保護の観点から患者像をぼかして記述しております。関節リウマチは漢方でいうところのほぼ風湿病。私が近畿で経方医学を修行し始めた頃、まだこれと言って定まったリウマチの治療手順が示されていなかった。いや、私が知らなかっただけなのかも知れな...
刺絡療法

【刺絡】足の痺れ治療

個人情報保護の観点から若干の変更をしております。患者さんは足の火照りと足趾の痺れ。漢方3日間程度服用でやや症状の改善はある。第一趾の症状は改善傾向だという。今日は刺絡をしに来院。一般的に痺れの刺絡はH5F5でスタートする。副交感神経亢進抑制...
刺絡療法

四十肩の刺絡療法

個人情報保護の観点から情報を一部改変しております。50歳代の左四十肩(五十肩とは呼ばない方が喜ばれる)。痛みで動作制限がある。動作が引っかかる場所を探し当てる。引っかかる場所はいずれも、左肩関節後方。三角筋と上腕三頭筋の重なった部分。支配領...
刺絡療法

埋没鍼とMRI

「ちょっと見て欲しい。」理事長がふいに近づいて来た。「これなんか知っているか?MRIしても良いか?」レントゲンを見た私は呟いた。埋没鍼だ。これを見たのは3回目だ。近畿で、一回目。もう15年前くらい前か。レントゲンに写る細長い複数の線状の陰影...
東洋医学

片方だけの治療

腰痛、両膝関節痛の方。漢方治療希望で受診。それ以外で鍼灸を勧めた。もの凄く時間がないので右側膝関節に、こりスポッとを置鍼、はりではないが、した。症状は即消失。但し左は自分で出来るように丁寧に方法を解説し、こりスポッと本体をお渡しした。右側の...
東洋医学

【膝関節痛】もしかしたら走れるかも!

個人情報保護の観点から本人が特定されないように設定を変えています。整形外科と兼科している70歳代女性。どかどかと大きな音をさせながら、やっとの思いで、壁伝いに内科診察室に入ってきた。患者さん(か)「いやね。膝痛くて痛くて。注射を打ってもらお...