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東洋医学

漢方医学

勝手に第二版「輔行訣を経方医学で読む」

以前、私は『輔行訣』の方剤を経方医学の視点から解説するブログ記事を執筆した。不十分な点もあったが、経方図をすべて添付し、また、残念ながら解釈しきれなかった配薬についても記録した。 あれから時が経ち、私自身も少し成長できたように感じている。そ...
漢方医学

世代交代の儀式

以前お話しした経緯で、傷寒雑病論をいつも携えている。思った通りあっという間に朽ちてきた。 この本は小型で生薬名から方剤名が検索できる。しかしその耐久性はもは最弱の部類だ。 私は本が朽ちる前に本の世代交代している。以前書いた内容を新しく書き加...
漢方医学

生薬の行方

漢方の生薬処方について、処方する側は自由にできる。しかし、処方される側は大変だ。それも承知している。手間も時間もかかる。頑張って作っても失敗することもある。せっかく作っても、容赦のない味に絶望することもあるだろう。私は生薬処方について、初診...
漢方医学

漢方薬のエキス剤と、見立ての難しさ

口渇が強い患者が内科を受診した。 尿は十分に排泄されており(患者自身は「ひっきりなし」と表現していたが)、そこから五苓散の適応とはならなかった。時間が限られている内科外来での対応であったため、まずは白虎加人参湯エキス剤を処方し、経過を観察し...
漢方医学

病名漢方は安易な処方ではない

漢方治療において、「病名だけで薬を選ぶのは安易だ」「体質(証)を無視した処方は本質から外れる」という批判がある。西洋医学の病名に応じて画一的に漢方薬を処方する、いわゆる「病名漢方」への警鐘である。しかし、このアプローチは本当に意味を欠くもの...
刺絡療法

【漢方】2025年岩手県部会当日

県部会は初参加だ。久しぶりの岩手医大。元循環器センター。礼儀正しい警備員さんに迎えられ、案内された。私も講演をさせて頂いた。一部刺絡の実技もした。写真は薬用植物についてのご講演(※私ではありません)。これは新鮮で楽しかった。いつの間にか、岩...
漢方医学

【漢方】岩手県部会前日

今夜は日本日本東洋医学会岩手県部会前日、講演者を囲む会だ。ニューウィング1Fの対い鶴にて。では、ありがたく囲まれて参ります。
刺絡療法

風邪失敗

昨日微熱が出て、身体中が痛くてしょうがなかった。今日、刺絡をして症状の変化を見ようと思った。外来に出る頃にはほとんど症状が消えていた。あらら。嬉しいやら悲しいやら。発熱したときに、刺絡のことを忘れてしまう。昨日のうちにやっておけばよかった。...
刺絡療法

発熱外来要件でおもうこと

微熱が出た。咳、痰、喉の痛み、鼻水といった呼吸器症状はない。しかし、とにかく関節が痛む。幸い、現時点で新型コロナウイルスとインフルエンザは陰性であった(ただし、インフルエンザの検査は少し早かったかもしれない)。解熱鎮痛剤のカロナールを服用し...
漢方医学

【漢方】「今も続けています」と胸を張って言うために

現在、漢方の講習会で使うスライドを作成している。テーマは「漢方の学び方」。私自身が長年実践し、このブログでも「絶対的な勉強法」としてお伝えしてきた方法に、再び光を当てる機会となった。 その方法とは、「テーマを決めて『傷寒論』を通読する」こと...