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賁豚気のレビュー

漢方医学

賁豚気(賁豚気)は衝脈が暴発して心下や心を打つ。実際は鳩尾に動悸が上がる。症状の原因は西洋医学では明らかにならないことが多い。以前何度も治してきた。

金匱要略ではそれこそ賁豚気病として挙げられている(経方医学p44)その配薬は甘草、川芎、当帰、半夏、黄芩、葛根、芍薬、生姜そして、李根白皮。

その構成要素は膈の熱が血室に及び腹痛。膈不利。胸膈心下膈不利が原因で心下の飲が上昇を妨げられ、腎へ気が過剰に向かい、腎から胸に突き上げるのだ。

実はこれを処方するには李根白皮が必要である。ところがこれは保険効かない。

よって、私はよく『肘後方』の奔豚湯を使用していた。配薬は甘草、人参、桂皮、呉茱萸、生姜、半夏である。

江部洋一郎先生は苓桂甘棗湯を用いられた印象がある。

懐かしいな。

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