野口悠紀雄氏が提唱した超整理法を始めて20年あまり。
自宅のデスクに腰掛け、振り返るとそこに丈夫な本棚にA4版封筒が二段に渡り立ち並ぶ。
あるいは私の職場の椅子に腰掛け左側を眺めると、短めではあるが同じような並びがある。
超整理法とは要するにA4封筒に日時とタイトルを入れて手前から並べていくという方法。
だから新しいものは手前、古い書類は後ろに行く。
全ての書類やデータはここにあるという確信ができる。
数年前に保存したすっかり忘れてしまった書類さえ、数分で探し出せる。
そういえば氏の専門は大枠で経済学のはず。
しかし私はその経済学はちんぷんかんぷん。
しかしそういった整理術関係は大好き。
彼の著書はいくつも持っている。
少し前に購入した著作で、ジョギングしながら音声入力して原稿を書いているという私好みのエピソードが書いてあった。
今や私はスローではあるが、立派な?ジョガーの仲間入りだ。
ここでジョギングしながら音声入力する試みはしないという選択肢はない。
実際にジョギングする前私は野口悠紀雄みたいにApple Watchに語りかけて走る姿を夢想していた。
実際にジョギングし始めのころ、それができることをちゃんと検証した。
今もジョギングしながら何かを思い浮かんだらすぐに音声入力するための準備はしている。
しかし、だ。
無理なのだ。
ジョギング中頭に何も思い浮かばないのだ。
それはなぜか。
Audibleを流しているとそこの世界に没入してしまい、何も思い浮かばないのだ。
音楽ならば少し、ふと思い浮ぶものもあるかもしれない。
無音ならばさらに出てくるかも。
でもどうしても、何にも思い浮かばない。
Audibleで、最近ならば『世界の終わりハードボイルドワンダーランド(村上春樹著)』の続きを聴きたくて、そちらを流してしまう。
そして、音楽を流せばいいではないかと、あるいはイヤホンなしならばいいではないかと思われるかもしれない。/
しかし、今までAudibleを流すことでうまく行っていたことが駄目になりそうな、妙な恐怖心がある。
でも、やろう。やってみよう。
一回くらい駄目になっても良い。
Audibleから泣く泣く離れ、何か思い浮かぶがやってみようではないか。
コメント