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雑記

そもそもの黄耆建中湯の原方

、以前お伝えした、処方が無効であった小児の症例について、黄耆建中湯を見直した。そもそも黄耆建中湯はそもそも金匱要略の血痺虚労病である。血痹虚労病脈証并治第六(14)虚労裏急,諸不足,黄耆建中湯主之。(於小建中湯内加黄耆一両半,余依上法。気短...
雑記

そもそも動悸に効く昇陥湯

張錫純の医学衷中参西録の昇陥湯解説を読み直して、愕然とした(医学衷中参西録を読む 神戸中医学研究会 訳編  医歯薬出版株式会社p153)。忘れている。確かに呼吸苦、倦怠感は症状は十八番。さらに脈は沈遅微弱。あ、遅脈については忘れていた。そし...
漢方医学

昇陥湯、補中益気湯の適応

倦怠感がある方に処方する場合、代表処方として補中益気湯(エキス剤)、そして同じような系統で昇陥湯(しょうかんとう)がある。倦怠感症状に着目すると、補中益気湯は中気下陥(胃脾の気が虚することで起こる倦怠感)、昇陥湯は大気下陥(肺が虚して下がる...
バレットジャーナル

杖道と腰の捻り

捻りといっても型の中にそっと潜んでいる、体変換である。杖道の型の中に打ち込みが3つある。1つは引落(ひきおとし)、1つは逆手打(ぎゃくてうち)、そしてもう一つは突外打(つきはずしうち)である。共通しているのは太刀が打ち込んできて止まっている...
漢方医学

倦怠感の子供

(内容を少しぼかして書きます)黄耆建中湯は無効、脈証は従来の適応に合致せずも昇陥湯加杜仲で症状改善。但し7日間で処方し、受診日は父親が、その後本人が発熱したため、さらに受診日を一週間程度延期した。既に私の処方薬は底をついていた。しかしその間...
情報管理

心下における痰飲の病態とその鑑別 ~心下有支飲と水停心下~

小半夏湯・沢瀉湯・小半夏茯苓湯の適応を徹底解説。心下に溜まる痰飲の症状別に、適切な処方を選ぶための診断ポイントを紹介。
漢方医学

漢方の「証」にこだわるべきか?──エキス剤処方の限界と矛盾

「証は?」と問われた経験から学ぶ、四診の本質と漢方エキス剤の限界。病名漢方は本当にダメなのか?
漢方医学

漢方で肩こりを改善?二陳湯の可能性を探る

肩こりの治療には、葛根や葛根加朮附湯がよく用いられ、また鍼灸やマッサージも一般的である。実際、師匠も肩こりを訴える患者には葛根を配薬することが多く、修行時代には漢方単独での効果に疑問を抱くことがあった。ところが、東北に戻ってから、例外的に*...
漢方医学

漢方エキス剤を処方できるあなたが、生薬処方を始めるべき理由

漢方エキス剤をすでに処方している医師の多くは、「生薬処方はもっと難しい」「専門知識が必要で自分にはまだ無理」と感じているかもしれません。しかし、実際には、エキス剤処方の経験がすでに生薬処方の大きな土台になっています。本記事では、生薬処方を学...
漢方医学

漢方の勉強リスタートしたい医師たちへ

「漢方を勉強しよう!」と意気込んだものの、忙しさやモチベーションの低下で挫折してしまった…そんな経験を持つ医師は結構多いのではないでしょうか。ですが、過去の失敗が未来の成功を阻むわけではありません。再スタートを切るために必要な心構えや第一歩...