毎日午前7時にブログ更新
漢方医学

温病学「営分証」の病態と分類、そして経方医学によるアプローチ

温熱病において、温熱邪気が深く入り込んだ状態である「営分証」。営分証は、主に心(心営・心包)の病変を基本とするが、熱邪の進行により肝や小腸・大腸・膀胱などにも波及していく。本稿では、まず温病学における営分証の多様な病態と治療法を整理し、続い...
漢方医学

温熱邪気における気分証の臓腑別展開と治方

温熱病における「気分証(きぶんしょう)」は、温熱邪気が体表(衛分)の防衛線を突破し、裏(内部)の機能的な層へと深く進入した段階の証候群である。正気と邪気の闘争が激化し、裏熱が極めて盛んになるのが特徴である。病変部位は多岐にわたり、主に肺、胸...
漢方医学

経方医学から読み解く温病衛分と心包逆伝

〜衛気の境界線と「心包逆伝」の空間的解釈〜「肺に邪が入る」という状態が、まだ浅い「衛分」に留まっているのか、それとも「気分」というさらに奥へ進行した状態なのか。この境界線の引き方において、従来の温病学と経方医学(傷寒論・金匱要略の理論)とで...
漢方医学

温病学における「逆伝心包」

温病学において、病態が急速に悪化するプロセスを指す「逆伝(ぎゃくでん)」。特に、邪気が意識の中枢である心包にまで一気に侵入する「逆伝心包」は、命に関わる極めて凶険な状態である。本稿では、あくまで『温病縦横』などの視点に基づき、逆伝の意味、原...
漢方医学

温病縦横から読み解く温熱邪気の衛証治療

温病の初期、とりわけ温熱邪気が人体に侵入した際の病態と治療について、『温病縦横』の理論に基づき解説する。風熱邪気の性質や伝変(病理の進行)の特徴を理解し、代表的な処方である「銀翹散」と「桑菊飲」をどのように使い分けるべきか、経方医学的な視点...
漢方医学

温熱邪気の伝変:肺を衛分と気分に分かつもの

温熱邪気の伝変:肺を衛分と気分に分かつもの『温病縦横』の基準に従い、「肺の衛分(風熱犯衛・風熱犯肺)」に留まっているか、それとも「肺の気分(温熱壅肺など)」にまで深く進入したかは、症状で判断することになる。分類の決定的な基準となるのは、「悪...
漢方医学

温熱病伝変の鍵を握る「内傷」

『温病縦横』において、温熱病の直接的な原因(病因)はあくまで「外感(外からの邪気)」であると定義されている。しかし同時に、その発症や病態の進行には、もともとの体質の虚弱(内傷)が強く関与していると想定されている。同書に掲載されている臨床例を...
漢方医学

『温病縦横』にみる温熱病の病因論:6つの「温熱邪気」とその伝変

温病の病因は、その性質によって大きく「温熱邪気」と「湿熱邪気」の2つに分類される。本記事では『温病縦横』の枠組みに基づき、まずは「横の伝変」を示す「温熱病」について俯瞰していく。これは「衛気営血弁証」の範疇にあたる。温熱病を引き起こす「温熱...
漢方医学

『傷寒論』第134条の伝変にみる経方医学と「風温」の接点

経方医学では、「温病学説について」や「温病について」といった項目において、温病に関する独自の解釈や特徴的な考察が展開されている。主な記述は以下の4点に整理できる。 衛分証と気分証の再定義葉天士の衛気営血弁証における「肺の衛分」と「肺の気分」...
漢方医学

経方で読み解く温病縦横:プロローグ

これから経方医学の視点で本書『温病縦横』を読み解くに当たり、備忘録として書き記しておきたい。実は、著者の思いや本書を執筆するに至った理由は、冒頭に明確に述べられている。私自身の温病に対する理解は非常に中途半端であり、到底十分とは言えない。と...