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漢方医学

【経方医学】ある日「胸」から「脳」に棒が出た

経方医学では、各臓腑が独自の器官構造のもとにあり、それらの関連性を示すため矢印が引かれている。胸膈(きょうかく)や心下、その周辺には肺、心、心包、下方には胃などが配置され、その配置はしばしば「UFO図」などと形容される。私が(師)の講義を聴...
杖道

太刀が散々

今日は週に一度の稽古。今週の自主練の成果を見ろ!なんちゃって。ふと、K先生に、太刀がピュッと鳴るようになったと自慢こいていた。K先生はそれはすごいとおっしゃってくれた。それを聞いていたM先生が「いや手に力入りすぎ」という。うーん分からん。そ...
漢方医学

補心(包)方は必ずしも補剤にあらず

1. 序論:動悸・不安の根源は「心包の虚」と「胃気の乱れ」にあり現代の臨床において、自律神経失調症や不安神経症に起因する動悸(怔忡)、虚煩(胸中のざわつき)、善悲(不安感)といった心神の動揺は、極めて頻繁に見られる病態である。これらは単なる...
筋トレ

続・アブローラー戦記 〜あるいは、笑うと死ぬ〜

アブローラー。コイツを毎日やるべきか、否か。これは、現代に生きる我々にとって永遠の課題である。YouTubeの海を回遊すれば、そこには「毎日やれ」と説く猛者と、「普通の筋トレのように休め」と諭す賢者がいる。どちらも正しい。なぜなら、彼らの腹...
漢方医学

引落打の杖の軌跡に思う

先日の、杖道を居合術のような気持ちで見直す話の続きである。数ある構えの中で、引落打の構えほど、対太刀戦で絶望的な構えはない。本手の構えや逆手の構えはまだ、太刀が守備範囲に入らないようにしている。しかしこの引落の構えは、切ってくれと言わんばか...
杖道

杖道の型に見る絶望

武道や武術の目的とは何だろうか。私は、相手に気配を漏らさず「見えない攻撃」を繰り出し、防御しても防ぎきれない攻撃を可能にすることだと考える。少なくとも、それが私の目指すところである。これが実戦的かどうかは、ここでは問題としない。まず、例とし...
杖道

初心者指導に乗じて相対を学ぼう

私は杖道稽古の「遅刻魔」だ。いや、「魔」などという生易しいものではない。「王」と呼ぶべきである。どれほど王かというと、遅刻率100%だ。皆勤賞ならぬ「皆遅刻賞」である。もちろん、私とて社会人だ。一部の先生には「日曜午前勤務」という、やむにや...
漢方医学

少しまた痛くなったけど

先日紹介した、左坐骨神経痛(たぶん)の患者が、2日後に再び受診した。「施術後、ぐっすり眠れてよかった」 とのこと。しかし、 「翌日、24時間経った後、少しまた痛くなった」 そうである。「だが、ちゃんと休めるから嬉しい」 とも話していた。再び...
雑記

【杖道】指導者一年生

以前、私は初心者の指導をお断りした、と言う内容の原稿を紹介した。以前の投稿から一週間。今度は自ら先生に「私に初心者の指導をさせて下さい」と申し出た。すると先生はニコニコして許可してくれた。私が「誤った指導内容をしたらどうしようか」と悩んでい...
杖道

太刀の振る音を道しるべに

杖道には、少々不思議な思想がある。「杖」道と名が付いているにもかかわらず、相手にするのは「太刀」である。そして、その関係性も興味深い。型の上では、太刀は杖の者より上位、つまり力量が上という設定だ。上位の太刀が、下位の杖修行者の力量を引き出し...