今日は運転免許の更新日。視力検査が待っている。
会場には4台の視力測定器がズラリと並んでいる。あののぞき込むタイプだ。各コーナーには係員が待機していて、運転に支障がないかをチェックしている。
そこに、70歳くらいの男性が現れた。係員に誘導されて視力測定器の前に立つ。
係員「どこが開いてますか?」(どうやら輪っかの開いている方向を答えるらしい)
男性「右!」
係員「違いますね」
男性「じゃあ、左!」
係員「惜しいですけど違いますね」
男性「下だ!」
係員「まあ、4つしかないですから、いつかは当たりますよね。このままだと中型大型免許は…。」
係員と男性のやり取りが続いている。私はその隣の測定器に案内されたが、意識は完全にその男性の方に向いている。
係員「次の問題、どうでしょうか?」
男性「右!」
係員「うーん、違いますね」
私「(ぷふっ)右」
なんとか私は無事にクリアしたけど、隣の男性を見ていると、未来の自分を見ているような気がした。
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