刺絡療法 鎮痛を伝統医学で探求する 中医臨床のバックナンバー2024年9月号を読んでいたら面白い記事にひかれた。「五行理論の整形外科疾患(小阪医院 曺 桂植)」である(中医臨床2024年9月号p58-)である。以下はあくまで私が知識として活用するための、私なりの解釈である。著... 2025.03.10 刺絡療法東洋医学漢方医学
漢方医学 【漢方外来】最近動悸の方が多い 院長が循環器専門医ということもあり、最近動悸症状の紹介の方が多くなってきた。そこで、動悸症状に対する方意を整理したい。経方医学では動悸は3つのパターンがある。1)胃気の心への過剰な上昇2)腎気の心への上衝3)脈の不整時に感じるものの3種があ... 2025.03.09 東洋医学漢方医学
漢方医学 大黄と附子〜蕉窓雑話では 対訳蕉窓雑話では大黄と附子についての関係を附子瀉心湯を例に挙げて解説している(対訳蕉窓雑話 福岡・蕉窓雑話を読む会 たにぐち書店p124)。瀉心湯類は心下は柔らかい。大黄と附子を使う方剤における腹証について本書では、「背中の方にがっちりとつ... 2025.03.01 東洋医学漢方医学
漢方医学 舌診の解釈@蕉窓雑話 蕉窓雑話を読み進めるうちに舌診についての記述があった。舌診で得られる限界は世間で思われているより少ない。というか他の診察と組み合わせると舌の所見が矛盾することが結構あったりする。だから、胃熱で舌苔が剥がれた状態は別として、ほとんど密かに参考... 2025.02.23 東洋医学漢方医学
漢方医学 和田東郭は経方医なのか 私の記憶が正しければ、和田東郭は折衷派。古方も後世派の真ん中という、わかったようでわからない認識でいた。蕉窓雑話を読み進めるうちに、何ともうれしさがこみ上げてくる文章にあたった。(前略)できるだけ古方中から探し、どうしても古方では治療できな... 2025.02.22 東洋医学漢方医学
漢方医学 蕉窓雑話(しょうそうざつわ)読み始めて 蕉窓雑話とは江戸期漢方の臨床家和田東郭の談話が弟子たちによりまとめられた全104話からなる書籍。いや、読んでいなかった。敬遠していた。細かいコツのようなことがまとまり無く書かれていて咀嚼しがたい気分でいたからだ。近年Cosenseを得てこの... 2025.02.20 東洋医学漢方医学
漢方医学 経方医学における胃を整理 胃は中腔臓器である。中はスカスカである。管である。その中腔に食物が入るイメージは西洋医学と差はない。経方医学の図を見ると心下から胃へ線が伸びる。心下から胃へ繋がり、「何かが繋がっている」んだ。ここら辺が何か、混乱していた。還流された気津とし... 2025.02.15 東洋医学漢方医学
漢方医学 倦怠感の子供 (内容を少しぼかして書きます)黄耆建中湯は無効、脈証は従来の適応に合致せずも昇陥湯加杜仲で症状改善。但し7日間で処方し、受診日は父親が、その後本人が発熱したため、さらに受診日を一週間程度延期した。既に私の処方薬は底をついていた。しかしその間... 2025.02.03 東洋医学漢方医学
漢方医学 少し白旗症例 (内容をぼかしてアップします)10歳未満の方。足に力が入らない、倦怠感というのが主訴。勿論、車椅子で外来にくるわけではない。てくてく歩いている。お父さんに反抗的な物言いをする。当然西洋医学的なあらゆるアプローチは終わっている。最終的に前医で... 2025.01.23 東洋医学漢方医学
漢方医学 江部洋一郎氏の傷寒論マスター法 以前江部洋一郎氏にどうやって傷寒論(金匱要略含)をマスターすればいいでしょうか、と伺ったことがある。氏はその時の気分やノリ、自分のテーマで自由にお話されたと思う。これを伺った時、氏は何処か地方の講演会前のことであったと記憶している。その時氏... 2024.11.06 東洋医学漢方医学