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経方医学

漢方医学

ある真ん中の症状

先日、体のある「真ん中」が痛むことを主訴として受診された。 その「真ん中」の具体的な症状や部位について今ここでは言わない。 そしてそれは不詳私にとって初めての症例だ。 患者さんは中学生の頃から何度も治療し、手術も繰り返してきた。 その方現在...
漢方医学

病名漢方で効いた呉茱萸湯症例から学んだこと

以前報告したに、吐き気症状が愁訴の方。 この条文の吐き気について大切なのは普段食べている時に大丈夫で食べた時に吐き気があるという部分(経方医学6 江部洋一郎 東洋医学出版社p658)。 有効であったので胃寒、あるいは寒飲が存在したことは確か...
漢方医学

呉茱萸湯エキスにやられた

吐き気と後頭部痛の方。傍証としては腹部から背部にかけての痛みがある。さらに膝に違和感。 まずは西洋医学と画像や採血検査で異常がないことを確認。 対症療法でいこうとごく普通の制吐剤、鎮静剤を処方。 治らないと言われ、刺絡治療で諸症状消失。 そ...
刺絡療法

刺絡と漢方夫々の強みで効果を高めあう

刺絡はとてもよく効く。すぐに効く。 しかしよく効く代わりと言って良いのか翌日には効き目が無くなるという話は珍しくない。 だからと言って良いか、刺絡を実践する有能な方の話では、刺絡開始時は毎日患者さんに来てもらう、ということをおっしゃっていた...
刺絡療法

忘れかけていた桂芍知母湯の威力と刺絡のコラボ

個人情報保護の観点から患者像をぼかして記述しております。 関節リウマチは漢方でいうところのほぼ風湿病。私が近畿で経方医学を修行し始めた頃、まだこれと言って定まったリウマチの治療手順が示されていなかった。いや、私が知らなかっただけなのかも知れ...
漢方医学

経方医学の下方向の気の流れ

経方医学におけ下方向の気の流れは2つ。 それは粛降と分別だ。粛降は肺気が吸気時に気を降ろす(経方医学1 江部洋一郎 東洋学術出版社p31)。 これには2つある。 ・第1粛降: 肺から心下 ・第2粛降: 心下から大腸、膀胱 粛降の病機としては...
漢方医学

経方医学の解説は動画の如く

今から20年位前に 経方医学に出会った。 当時漢方に興味を持ち理論を勉強しても頭に入らない。 論理的に読もうとすればするほど、整合性を見いだすのが困難。 症状と症候、治療につながるフローがまるで分からない。 結局、この症状にはこのエキス方剤...
雑記

【医学哀中参西録】従竜湯を経方医学で読む

まずは条文から。 従竜湯 外感痰喘を治療し、小青竜湯を服して病が全快せず。あるいは治っても再発する場合は従竜湯を継服する。 龍骨1両、牡蛎1両、芍薬5銭、半夏4銭、紫蘇子4銭、牛蒡子3銭、発熱時石膏数銭から1両1)。 従竜湯とは小青竜湯後に...
雑記

耳鳴治療予習覚え書き

お年を召した方の耳鳴2人受診予定。 耳鳴治療は久しぶりなので師匠のノートや中医臨床本(今日中医耳鼻喉科 王永炎ら总主編 人民衛生出版社2001年)で予習。以下のページは中医臨床本からの参照ページ。 耳鳴には風熱侵襲証、痰火鬱結証、腎精虧損証...
漢方医学

白虎湯類喘の喘証は新しい?

傷寒雑病論において、喘を治療するような白虎湯類の条文はない。輔行訣にも同様にない。 とりあえず手持ちの医案集を検索するも見つけられなかった。 だから医学哀中参西録で初めて、白虎湯類で喘を治療する証にであったことになる。 もう少し石膏つながり...