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【経方医学】懐かしい感触

東洋医学

 普段あまり、というか全くと言って良いほど、経方医学について口にすることはない。他の医師からエキス剤についての問い合わせは少なくないが、なぜ効くのかといった理論的な話にまでは踏み込まない。このブログで症例報告をすることはあっても、かつてのような詳細な解説はしなくなってしまった。 久しぶりに経方医学を語るとなれば、勘がさび付いているかもしれない。くわばら。

 来春、それこそ10年ぶりに経方医学を存分に語れる場がやってくる。勿論、師匠が中心となっていたあのKシンポジウムが、そのまま復活するわけではない。 1時間以上に渡る師匠の独演もないし、口角泡を飛ばして誰かをこき下ろすX先生もいない。師匠の漢方に心酔し、自分を「経方フェチ」と呼んだX2先生もいない。 そういえば「経方ストーカー」と自称した人は存命だったか。いや、関わった人皆が涅槃に入ったというわけではない。

 私が感じている懐かしさは、夏の蒸し暑さと、あのごちゃっとしたシンポジウムの混沌を思い出しながら、いまこうして抄録を書いている、という行為そのものにある。 発表当日に抄録を持ってくるような人もいたな。今回は、あの人にも声がかかっているんだろうか。

 

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